『白虎の路』 甲州街道とうりゃんせ 1
その1 「プロローグ」
あらすじプロローグ1.中央道
土砂降りの豪雨の中,中央道を河口湖から大月を抜けて、八王子方面へと向かう一台の車があった。 時間は、午前零時を回っている。
「うぉーっ。。。」
青年は、流れる涙もそのままに、叫びながらステアリングを握っていた。
その絶叫と涙を掻き消すかのように、雨がフロントガラスを叩き付け、背後では直列4気筒DOHC16バルブのエンジンが地面を叩き付けるように咆哮を放っていた。
MR2 G−Limited、その型式からSW20と