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マンボウを触ったことがあることについて
突然だけど、僕はマンボウを触ったことがある。
あれは北海道のある岬でゼニガタアザラシ(以下アザラシ)の調査をしているときだった。アザラシはさ、混獲っていってアキアジ※1(以下サケ)の定置網に入っていることが多い。
だからアザラシの調査も定置網の漁に参加している船にのってするのだ。
定置網ってだいたい入り口、網a、網b、網cみたいな構造になっている魚トラップだ。そのトラップに入っている魚を船で取りにいくのが定置網漁。
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わかるかな
全体が海ね
アミAが入り口
アミC側が捕まえるところ
ある日、その定置網に混獲されている魚のなかにマンボウがいた。大きい。7メートルはあるだろうか。
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はっきり言って漁からしたら邪魔でしかない。サケの漁だからさ、マンボウどころではない。
でも僕は野生のマンボウなんて見れるものじゃないからさ、びっくりした。
漁師さんがバタバタと動いてマンボウをどかしにかかる。クレーンで定置網にいるマンボウを船にあげたんだけど、大迫力。
ヒレがパタパタ動いている。
漁って真剣勝負だから、変な動きしたくないんだけど触りたくって触りたくって仕方ない。そんなチャンスないものね。
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でもマンボウにも触りたいのだ
だから空気を読まないままワンチャンスみつけて、マンボウを触りに行ってみた。
固っ。
超サメ肌で、厚みを感じた。ぜんぜんぷよぷよしていない。写真でみるとなかなかソフトな感じしてたけど、鎧みたいだ。
そっかー、ぷかぷか浮いているだけのマンボウでも海は厳しそうだからな。あんなに皮膚を固める必要があるのかと思った。
僕はマンボウの皮膚感を知っている。しかも北海道の北の海のマンボウだ。肌はカッチカチのやつ。
今日の記事はそのことについてのシェア。僕はラッキーだからいろいろな経験ができている。皆さんにもラッキーが訪れますように。
今日は雨。コーヒー飲んで、ストレッチして勉強しようかな。
読んでくれてありがとう。ではまた
※1 アキアジはサケのこと。北海道のサケはシロサケ。だいたい8月はカラフトマス(せっぱり)の季節。
9月から11月はシロサケの季節。高級品だから、国内ではあまり出回っていない。食べたい方はこの季節に北海道の海岸沿いの町に来るか、インターネットでオーダーしてみよう。
メスにはいくらが入っているかもしれない。オスはいくらがないぶん、栄養がとられていないから身がおいしいといわれている。