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寿都(すっつ)町は日本海の小さな町です。
ところが、弁慶岬から美谷岬までの9キロの沿岸に7つの漁港があります。
沿岸を国道229号が通っており、この間に9つの海神社があります。
かつてはニシン漁で栄えた町で江差追分の歌詞「忍路高島(おしょろたかしま・小樽地区)およびもないが、せめて歌棄(うたすつ)、磯谷(いそや)まで」と歌われた歌棄、磯谷が寿都町です。
漁師を苦しめたのは、春から秋に吹く局地的な「だし風」で、山側から沖に吹く風でした。船を出すところから付けられたのですが、ニシンをも沖へと追い出してしまうのです。
太平洋から日本海の内陸地が25キロしかないため、噴火湾から寿都湾に南風の強風が吹き込むためです。この悩みの種であった風を逆手にとって、平成元年に地方自治体で最初に風力発電所を作りました。