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地域が動くプロジェクト最前線

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北海道内で進展する地方創生に関する取組を紹介します。
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おといねっぷ美術工芸高等学校を中心としたまちづくり ~村と「おと高」の協働による地方創生~

おといねっぷ美術工芸高等学校を中心としたまちづくり ~村と「おと高」の協働による地方創生~

村の人口の約2割を占める「おと高生」

 音威子府村は、人口636人(令和6年1月1日現在)の、道内で最も人口の少ない村で、森林面積が村の総面積の86%を占める、森林資源に恵まれた地域です。
 村内の中心部に位置するのが、道内唯一の工芸科を持つ、村立の「おといねっぷ美術工芸高等学校」(以下、「おと高」)です。
 同校は、全校生徒が110名(令和6年4月現在)で、村外からの生徒がその多くを占め、同校

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“生涯にわたって活躍できるまち“東川町の「しごとコンビニ」

“生涯にわたって活躍できるまち“東川町の「しごとコンビニ」

 東川町は、大雪山を望む田園風景が美しい豊かな自然環境や景観をいかし、写真文化によるまちづくりを推進し、現在は写真のみならず「多様な文化と人の交流による地域の活性化」という新たな取り組みを進めています。 
 また、魅力的な宅地造成や生まれた子供に手作りの椅子を送る「君の椅子」事業などの特長的な取組により、平成7年から人口が増加に転じ、豊富に湧出する良質な地下水による暮らし、充実した子育て支援や特色

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国宝指定を契機に白滝ジオパークを核とした交流人口拡大へ

国宝指定を契機に白滝ジオパークを核とした交流人口拡大へ

 「大地の公園」を意味するジオパークは、科学的に重要で貴重な価値を持つ地形や地質を保全するとともに、持続可能な発展を推進する地域のことです。大地(ジオ)の上に広がる生態系(エコ)の中で人々の暮らし(ヒト)が営まれていることから、「ジオ・エコ・ヒト」の3つの要素をつなぐ地域資源の総称でもあります。
 ジオパークは、その保護に取り組むことだけではなく、多くの方々が大地の成り立ちについて知識を深め、自然

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