昆布〆は、魔法みたいな調理法だ。
知っておいて損はない、史上最も簡単で激ウマな料理です。
材料を昆布にはさむだけ。
大きめで平たい昆布があれば、はさむもの1つにつき3秒でできます。
半端な大きさの昆布ならば、パズルのように並べて使えばよいのです。
種類が違っても大丈夫。かえって微妙に違う味のハーモニーでおいしく食べられます。
こちらは2019年年始めから怒涛の8回連載のdancyu「昆布はどこへ行く」の
昆布〆の回です。
アップ直後に、バズりました。👏
どうして??
昆布と言えば、よく聞くのが
「出汁をとるのがむずかしそう」
「なくたっておいしいものは作れる」
「使わないから余ってる」
昆布かわいそう。。。( ノД`)シクシク…。
でも、言ってることはわかります。
昆布〆は、
「簡単。」
「昆布があるからこそ、おいしいものができる。」
「家にある昆布を有効に使える。」
「しめた後の昆布はしっとりしていてすぐに出汁がとれる。」
いいことだらけ。
考えた富山県人はえらい!!!
ありがとう!富山県人!!!
しかもお刺身ならば、その日に食べてもいいし、
味がしみたのが好きなら1日、2日置いても食べられるという
「ゆるさ」がいい。
その日に食べようと思ったけれど、何らかのアクシデントで食べられなくても安心ってことです。
富山でバーで隣だった人が、「残ったお刺身は昆布締めにする」って教えてくれたのは富山人の知恵。
わたしが生まれて初めて食べた昆布〆は、鱈でした。
羅臼への出張から帰宅した父が「ものすごくおいしいものを食べた」。
それからお正月には必ず食卓に登り、数日間食べるごちそうになったのです。
飴色になった鱈のおいしかったこと、その色あいは、半世紀たっても忘れません。
さて、この連載の後にも色々挟んでいて、はまったのが豚バラ肉です。
猛牛打線さんがnoteにも素敵に書いてくださいました。
そこから昆布〆はツイッターで話題になっていて
喜んでもらって昆布ともどもわたしはうれしい。
もしパズル〆が難しかったら、そのときは大きな昆布を使ってください。
「昆布〆用」も売っています。
「促成」というのは、養殖の1年目。やわらかく薄く幅が広いので昆布締めに向いています。大阪のまったりしたお出汁をつくる真昆布です。
さぁさぁ、未体験のみなさま、だまされたと思って、
どうぞお試しあれ~!!
昆布〆にした昆布は出汁に使って、その後おかずに使えば、
ちょっと高い昆布を奮発しても、納得がいくというものです。
やってみたいけど、どれを買えばいいかわからない方は、こちらもどうぞ。
広くて大きくて、その後の出汁もしっかり出て、やわらかくなって刻みやすい羅臼は高いけど推しです!