味噌がチーズになってペンネができた日。
山菜の季節です。
蕗をいただきました。
下茹でしてまな板の上で切っていたら、アレにそっくり。
そう、ソレはペンネ!!
ほら、見てみてください!!
蕗は和の素材。
もう、これは、木曽のこうじ味噌と合わせて、しかも、イタリアンの素材として使ってみるしかありません!
つなげるのはやっぱり、トマトと豚肉です。
有賀薫さんが木曽のこうじ味噌とトマトの不思議効果を書いていらっしゃるnoteはこちらです👇
さて今日は、木曽のこうじ味噌を料理の中で、まんまチーズとして使う作戦を立てました。
豚ひき肉に、エルブドプロヴァンスと木曽のこうじ味噌、にんにくと黒コショウを混ぜて練ります。ミートボールにして、オリーブオイルで焼いたところに、
塩トマトと白ワインを入れて煮ます。隠し味程度に、このソースにも木曽のこうじ味噌を入れます。
エルブドプロヴァンスは地中海ハーブミックスです。これ一本で、フレンチやイタリアンのハーブ料理はたいてい大丈夫です。こちらへ👇
塩トマトのことはこちらへ👇
チーズに極似の味わいが、ハーブを纏った豚肉を通してソースに混ざったところに、外側から今一度、チーズに極似の味わいが入りますのよ!
蕗はペンネ型に切り、茹で湯にペンネを入れて再沸騰したところに入れて一緒に茹でます。ソースと絡めながら煮て出来上がり!
ヤダ、これ、チーズが入っていないのに、
チーズが入ってるのとおんなじ味がします!
困ったな😆。
さて、日本の素材をイタリア料理に使うことには、賛否両論あると思います。
dancyu「昆布はどこへ行く」の、こちらの回をご覧くださった
アクアパッツァの日髙シェフが、
1990年ころ、イタリアンに昆布を使おうとしたらNGが出たということがあったそうです。
それを思い出すと隔世の感があります、すばらしい連載ですね、
って言ってくださったんです。
イタリアンに昆布なんてー?っていう時代だったんですね。
わたしが勉強をはじめた90年代後半にも、日本素材をイタリア料理に使うなんて、という雰囲気はありました。
けれど今わたしは、その素材を、どんな目的で、どう使うか、味に必然性があるかがはっきりしていたらOK、と思っています。
根本を勉強しながら、アタマをやわらかくして、面白い気持ちで素材に出会うと、思わぬ発見があります。
次回の「ごはんにのっけるイタリアン」で、木曽のこうじ味噌を使おうと思うのでした。
最初の冒険と発見はこちらへ👇