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巨大アサリは道産子です。

札幌では結晶が見えるフワフワなパウダースノーが、たんと降りました。

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それでも日々陽は長くなり、春は近いから、
春の気分になる料理が食べたくなりました。

春といえば、貝かな。

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大きさ的にはハマグリですが、アサリです。
5㎝以上あります。

すごくないですか?!
棹前昆布と同じく、道東から来ました。
厚岸(アッケシ)のアサリです。牡蠣が有名です。

なぜこうなるかというと。
厚岸の貝の漁場は厚岸湖。厚岸湾と直接つながった、海水と真水が混ざる汽水湖という湖です。親潮(寒流)と黒潮(暖流)がぶつかる太平洋の海水と山や地球の水がめと言われる湿原からの養分たっぷりの淡水が混ざって植物性のプランクトンが豊富です。

そこで、アサリはおいしくたくさんプランクトンを食べつつ、きびしく冷たい水の中でじわじわと大きくなるわけです。

これはもう、まずかろうはずがありません。

それでは、作りましょうか!

道新なばなあさり2 (2)

ナバナとアサリの炒め浸しです。

ナバナは3月に、滝川の雪割なばなが登場します。
名前からして、いいでしょ。雪を割って出てくる鮮やかな緑!
今は本州のナバナを楽しみます。

全部の材料をフライパンで蒸すだけ。
アサリが固くなりすぎないように時差をつけていれるのがポイントです。


作り方は、こうです。

2人分で、
★ナバナ1束(150g見当)、
★アサリ6個(120~150g)
★昆布1cm
☆こめ油大さじ1(またはキャノーラなど香りのない油)
☆水大さじ2
☆一味唐辛子少々。好みで塩少々

👉ナバナは洗って3㎝くらいに切ってください。水は拭かなくて大丈夫。
     昆布は5ミリ長さにはさみで切ります。
     アサリは砂抜きしておきましょう。

 👉ナバナと昆布をこめ油と一緒にフライパンに入れて混ぜてください。

👉水大さじ1を入れて蓋をして、中火にかけて蒸します。
  にんじんやごぼう、ビーツでご紹介している「野菜の蒸し煮」と 同じ方法です。昆布の「料理の底上げ力」でナバナの味を引き出します。

👉水がなくなれば、アサリと水大さじ1を加えて再び蓋をします。
全部いっぺんに入れると出来上がりにアサリが固く小さくなってしまうので、時差を使います。

👉アサリと昆布のうまみをナバナにしみこませながら水分を飛ばし、一味唐辛子で仕上げます。
アサリの塩で味は大丈夫ですが、味を見てお好みによって、
ほんの少々塩を加えてください。

アサリのコハク酸と昆布のグルタミン酸が重なります!
ナバナの軽い苦味は春の味。アサリを包んで口の中で広がります。
これはもう、日本酒が欲しくてたまりません。
春の味にあう日本酒、何にしましょうか。

よかったらお試しを。

★ナバナや菜の花をさっとゆでて昆布〆にするとおいしいですよ。


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松田真枝
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