ビーツの蒸し煮、お試しを。
にんじん、青菜と蒸し煮をご紹介してきました。
今日はビーツです。
ビーツ、あんまり馴染みないですけれど、ボチボチお店で見かけるようになりました。私は、イタリア・ピエモンテ州の友人のお母さんがいつも使っていて知りました。いつも古くなった鍋に入れて、オーブンの余熱で焼いていて。確かにそうして加熱するのは抜群においしいのですが、時間とエネルギー費用はかかります。ラップして4-5分チンするのもいいし、ゆっくり煮るのもいいのですが、おいしくて洗い物が楽なのは蒸し煮です。
テフロンのフライパンにオリーブオイルを大さじ2引いて、皮を剥き1センチほどの厚さに切ったビーツを入れ、小さく切った昆布を入れます。
ひたひたの水を入れて蓋をし、強火にかけて、ビーツが柔らかくなり水がなくなるまで蒸し煮します。蓋の中はこんな感じ。塩は昆布の、薄い塩味だけです。
昆布の味でなく、素材の味を底上げするチカラを使います。
水がなくなってもビーツが固ければ水を足してください。
水分がなくなり、焼くところまで加熱します。15分から固いビーツなら20分ほどです。こうすると冷蔵庫で4日ほど保存できます。冷凍もできます。
ヨーグルトと和えてサラダにしたり、アンチョビとオリーブオイル、ケッパーでサラダにしたり。下はりんごとあわせたグラタンです。ワインがのまさります。(のまさる=自分はのむつもりはないのに、ついつい飲みすすんでしまうこと。北海道弁)
よかったら試してみてください。
北海道洞爺湖町で循環農業、オーガニックに取り組む佐々木ファームのビーツはすっと包丁が入り、加熱も楽。味は最高だと思います。昨年秋に収穫された、今販売しているデトロイト(赤いビーツ)は、土くささやえぐみがほとんどなく、ビーツのいいところがその中に詰まっています。今シーズンのビーツ味のこと、生産者の佐々木さんが「また一皮むけました」って。
おすすめします。
栄養はスーパーフード、あるいは食べる点滴といわれるほどに豊富です。
むくみに効くカリウムをはじめとするミネラルやビタミンB類。強い抗酸化作用、腸内環境を整える食物繊維とオリゴ糖のラフィノース。そして、血管をやわらかく血行をよくするNO(一酸化窒素)はビーツならでは。疲労回復に効くそうです。この赤い色でも元気になりますね。
冷凍庫にあればすぐ使えるビーツ。ひと手間ですが蒸し煮で味も食感もアップして楽しんでほしいと思います。