介護の現状・原因・対策
高齢化社会となっている昨今、介護を必要とする方は年々増えています。
そんな介護に関して皆さんはどれくらい知っていますか。
今回は介護に関して、5つの記事に分けてご紹介します。
ご自身だけでなく、ご家族やご友人など他の人のことも考えながら
読んでいただけたら幸いです。
記事一覧
1.介護って何?
2.介護の現状・原因・対策(本記事)
3.どんな介護サービスがあるの?
4.介護に係る費用と給付金
5.介護への備え方
1.介護の現状
厚生労働省が発行する介護保険事業状況報告(令和元年度)によると
日本には要介護(要支援)に認定されている人は669万人いる。
65歳以上の第1号被保険者では656万人、
40~64歳までの第2号被保険者では13万人が認定を受けている。
令和元年の日本の40歳以上の人口は約7820万人なので、
8.5%(約12人に1人)が認定されている計算になります。
クラスメイトのうち3人は認定されているんですね。
また、当然のことながら高齢になるほど認定される人数は多くなります。
2.介護が必要となる原因
介護が必要となる原因は何が多いのでしょうか。
内閣府が発行する令和3年版高齢社会白書によると
65歳以上で介護が必要となる要因は以下になります。
1位 認知症(18.1%)
2位 脳血管疾患(15.0%)
3位 高齢による衰弱(13.3%)
4位 骨折・転倒(13.0%)
5位 関節疾患(11.0%)
6位 心疾患(4.7%)
このうち、高齢による衰弱や骨折・転倒、関節疾患は要支援の方も
多いので、要介護になりやすいのは認知症や脳血管疾患と言えるでしょう。
3.対策
介護となると多額の資金が必要となります。
ですので、介護を必要としない体づくりが必要となります。
特に定年退職をされた方向けの対策になります。
対策① ケアカンファレンス等に参加する
まずは介護の予防に関して専門職の話を聞いて学びましょう。
介護を予防するためには介護について知る必要があります。
また、生活習慣を改善しようにも自分はどうしたらいいのかわからないと
なると対策できません。
専門の方に相談し、自分に合った対策を考えましょう。
若い方でも自分の生活習慣を見直すいい機会となりますので、
介護に関して学べる場があれば、一度参加してみるのも
いいかもしれません。
対策② 外に出る
自分に合った対策が分かったら、次はそれを継続する必要があります。
しかし、続けようにも1人や家族とだけではなかなか長続きしません。
そこで地域住民が集まるような場に積極的に参加しましょう。
参加することで同じような意識を持った人と交流でき、
モチベーションが上がります。
また、人と話したり、場に行くために移動することで脳の刺激となり、
認知症予防にも効果が期待できます。
厚生労働省は地域住民が集まる場での情報提供も考えているそうなので、
最新の情報を得る機会にもなります。
対策③ 社会参加する
地域住民の集まる場に参加することに慣れてきたら、
役割をもって行動しましょう。
どんな役割でもいいので、自分がやりたいと思うことに挑戦しましょう。
そこで社会貢献をしたり、自己実現をすることで達成感につながり、
それが介護予防にもつながります。
4.おわりに
いかがだったでしょうか。
介護は自分とは関係ないと考えている方も多いと思いますが、
生き続ける限り、必ず年齢を重ね、高齢者となります。
今から介護について知れば、将来より簡単に介護予防や対策を
することができます。
次回は介護にはどういったサービスがあるのかについて書いていきます。