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将来について考える。60歳から映る自分と、28歳の自分から見える60歳。
12月に突入した。
2023年は、自分でも駆け抜けた1年だったと思うし、今も真っ暗な道を走り続けているとも思う。
それはそうと、先週の講義で「大学院終了後の、未来の自分」を発表する機会があり、28歳ながら「次のステップ」に向けた準備も必要だな…としみじみ。(次のステップというのは、つまり社内でのポジションとか、転職とか独立とかって話)
周囲は「コンサルタントとして独立」とか「パラレルキャリア」だとか方向性を決めているようだが、私は未だ模索中といったところ。
今回は、そんな将来のことについて記録を残したい。
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28歳の自分の轍(わだち)を整理する
平成7年生まれ。
プロフィールには記載しているが、税理士の父と弟をもち、私は市内の小規模支援機関に勤める会社員。
なんの変哲もない、なんの専門性も無いありふれた一般人。(病んでませんよ)
普通の4年生大学を卒業して、資格をコツコツ取得して、今の奥さんにも巡り会って5年。
普通の会社員と少し違う点と言えば、既に個人事業主としても活動していること。(気づけば、今年で4期目だった笑)
※今のリソースと、将来の姿を以下のフレームワークに落とし込む作業を行った
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まぁ、こんな略歴だから「独立」なんて言葉は似合わないのも当然。
先週の講義では「今までの私の経歴やビジネスモデルキャンバス」を活用したプレゼンテーションが課題だったけれど、自分が提供できる「価値」は皆無だと感じた。
「今まで何をやってきたの?」って聞かれると、「ただなんとなく生きてきた」って回答しかできない自分が悔しいでござる。
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60歳の同期の方の「視点」
私と同じ住まいから通学している今年還暦の同期生。
大手の通信会社に勤めていて、国立大学卒業+α社内でもそれなりのポジションに身を置く、頭のキレる尊敬する方だ。
そんな尊敬する同期の諸先輩方の発表の中で、やはりプレゼンテーションの質・表現共に一際輝いていたものの、この言葉が一番記憶に残った。
「自分は、会社の看板を取ったら何も残らないただの人」
みんなそうだろうけれど。
なんだ。この違和感。
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時間の余裕=これから作るって感覚
独占業務の無い資格ほど、「専門性をもっと磨かないといけない」とか「器用貧乏はNG」なんて言葉を耳にする。
自分はもちろん、税務や法律・芸術などなど、どれをとっても専門性なんてない。
今の仕事?
まぁ、入ってくる相談や仕事に真正面から向きあい、ただひたすらに毎日の業務をこなしているに過ぎない。
だからこそ、先輩の話を聞いて「まだ自分には専門性は無い。でも、これから作ればいい」って発想がすぐに浮かぶ。
よく考えると「先輩たちも、28歳の時は同じようなことを考えていたのではないか?日々に忙殺されて、結局”何も残らないただの人”という感覚になったのでは無いだろうか?」と思うようになった。
飲み会の席では私に対し、「本当に羨ましい。自分は手遅れで、もっと"やってみる"って姿勢があれば違う人生だったのかなと、後悔しています」とお話しされていた。
私の目線には、素晴らしいキャリアを築き上げた、劣らない略歴と頭脳をもつ先輩。
真剣に悩んでいることが、見てとれた。
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「やってみる」が結局大切。苦労していないは危険
色んな話ができたが、総じて
「”失敗したことがない”なんて人に、需要は無い。とにかく”飛び込んでみる”、”やってみる”をたくさん積み重ねて失敗するといい」
そんなメッセージをいただいた。
もちろん、考え方は人それぞれだし、全てを肯定するわけではない。
ただ純粋に、60歳で見えている景色と、28歳に見えている景色は遜色なく、でもお互いに考えている。
そして「これから専門性を磨けばいい」って感覚は危険で、気づけば目の前の仕事に忙殺されることになるから、失敗を重ねてでも「やってみる」行動力を大切にする。
60歳も遅くない。28歳も決して早くない。
ただ、年齢を問わず「やってみる」姿勢を忘れずにいたい。