スキルあるWebライターに安くたくさん書いてもらう方法
文章で成果を出すサービス・ホギコト代表責任者、Webマーケター・コピーライターの日野成美です。
前回のnoteはこちら
コロナ禍を経て、あちこちの職場でWebコンテンツ生産の絶対量が爆増。
テキストコンテンツ制作のリソースとして、Webライターへの外注場面が増えました。
そんな現場でよく聞くワード
「安く大量にライターさんに書いてほしい」
結論から言おう!
記事単価・文字単価でルール通りに外注しておいたほうが長期的にみて安心・安全だよ!
それでもどうしてもWebライターに安く大量に書いてほしいというなら。
方法はないわけではない。Webライターとしてキャリアをスタートし、Webマーケティング歴10年以上のホギコト日野が考える方法がこちら。
答「固定報酬でWebライターを拘束する」
月20〜30万円の固定報酬契約を結ぶ。
もしくはWebライターと正社員契約を締結します。
クラウドワークスやココナラ、ママワークスなどのフィールドに乗り出し
「比較的初心者だけど、意欲的で事業にコミットしてくれそうな人」
に声をかけましょう。何度かライティングを委託してみて、3回目くらいでスピード感・質ともに大丈夫そうなら固定報酬を打診してみては。
今も昔も、ライターは数をこなした方が稼げます。
たとえば記事単価3万円を10本こなしたら30万円。固定報酬だと10本書いても50本書いても30万円です。
なので本来、固定報酬はライターにとって完全に割に合いません。
それでも固定報酬は「安定したいWebライター」にとって大きな魅力となる!
不安定なフリーランス生活で、安定して毎月コンスタントに10万円、20万円とはいってくること自体がとてもうれしい。そんなWebライター側のニーズに固定報酬制は合致するのです。
固定報酬ライターを囲うメリット
企業側のメリットはこちら!
社内のライティング業務をとりあえず専任ライターに頼める(採用記事、プレスリリース等)
上記に伴い社内リソースが助かる
メディア運用等のライティング付随業務も専任ライターに依頼できる。上流〜下流工程を一気通貫対応してもらうことにより、マーケティングに流れが生まれやすい
固定報酬のライターは大事にしましょう。
いや、悪いこと言わないから大事な人材としてあつかいましょう。
この固定報酬で広い範囲の工数をぶん投げる方法。
両刃の剣なんです。
私がいかにリスクの高い提案をしてるかわかる人……
いる……??
固定報酬でWebライターを拘束する最悪のデメリット
いやあの、ぶっちゃけWebマーケティング畑だとわりとある話なんですよ。
私もWebライター時代に何度か固定報酬のお仕事をしたことありますし、そのおかげでキャリアも成長できました。
やる気あって自分でリサーチできて、場数踏めば成果につなげられる人がただの天才ってことはわかります?
その人がぬけた後のことまで、想像つきます?
「文章を毎日書く」ってすごい体力のいることです。
1万字をポンポン書けるのはそれだけで思索体力をもっていかれる。専門職だからこそできるワザです。
経験値コミでの単価で、あっちこっちの領域に手出しできるのは、たしかにライター側はありがたい。
企業は。
この「安くてたくさん書いてくれる人」が抜けたら次の採用はガチ苦戦するんです。
ライター側はなんぼ「記事単価だと収入10倍やな✨」と天を仰いだとしても、自分で納得して選んだ道だから毎月50本でも書く人は書きます。
丸投げされたらされたで、キーワードプランナーもGA4もどんどん使いこなせるようになります。
気づいたら、職務経歴書に書けるスキルがなんか膨大なものになっているくらい経験値を詰める。
それがWebライターにとって固定報酬のもっともおいしいところです。
しかし企業はWebライターの「ふつう」の基準がブレるため、次の採用ができない!
「○○さんくらい書けて能力値あって、事業にコミットしてくれてふつう」
とか勘違いしちまうと、文字単価や記事単価の採用がガチで難しくなる。
頭で「ふつうはこの内容だと文字単価5円」とわかってても!
無茶振りを断るのはプロとして当然と理解できても!
こんな無茶な応募を平然とかけてしまう。(↑日野が実際に遭遇したよ!)
もうツッコミどころしかない!マーケターの仕事もしてWebライターとして全部面倒みるってもはや運用代行では!?月100万円コースでは!?
安くてたくさん書いてくれて責任もとってくれる外注というのは、Webマーケティングをする会社にとって麻薬みたいなもの。
そこだけ気をつければ、安く大量に書いてくれるライターの確保方法はカンタンです。
1ヶ月生活に困らないだけの固定報酬を出せばいい。
ほんとにシンプルにそれだけです。
ただ長期的には、記事単価・文字単価で都度発注にしておくほうが安心。
もしやるとしても、メディア立ち上げ直後で記事の絶対量が必要な初期だけにとどめておくべきでしょう。固定報酬Webライターにはディレクターへのキャリアアップなどのルートを用意しておくことも大切です。
なんでこんなに慎重にいうかって?
Webライターって「ただ文章書いてるだけ」「ふつうに自分たちでもできる」って言われがちなんだよォーーーッッッ!!
会社のコンテンツ制作中核を担う立場でありながら、「あんなのだれでもできる仕事」「ラクしてずるい」ってそしられる確率がなぜか高い!!
「だったらお前が書いてみろや、あぁ!?」ってパワハラに耐えかねて契約終了する固定報酬ライター、結構多い!
安心してくれ、Webライター諸君。
私たちの仕事をバカにしたあいつら、今ごろChat-GPTに廃課金してまったくCV化しないコンテンツ量産して頭抱えてるから!
Webライターの仕事は滅びない。自信持っていこ!人の仕事コケにするやつは裁きをうけるさ!
固定報酬はおいしい。だからこそ心がけておきたいこと
「うそ!固定報酬、やってみたーい!」となった方もいらっしゃることでしょう。たしかに固定報酬はベネフィットも企業・フリーランス双方にとって大きいのです。
私もぶっちゃけ固定報酬の案件を受けてよかったと思ってる!
それくらい、Webライター側にとっては旨味も大きい!
固定報酬ライターを採用した場合の、企業・フリーランス双方に必要なリスク対策をご教示します。
いつ固定報酬Webライターが離脱してもいいようにする。
これは企業様のためでもあります。もちろん、ライターのためでもある。
ライティングはたしかに奥が深いんですが、1つの媒体に集中して仕事すると普通に飽きます。
ライターはなぜ記事単価で複数案件をかけもちするのか?という疑問に対する答えはこちら。
「その方が技術の手数と幅が広がるから。」
セールスライティング向いてる人もいれば、広報に適性がある人もいる。
たくさん書いてみないとわからないのです。
ライターのみなさん。
あなたの未来の可能性が広がるなら、固定報酬を受けるのもいい。
でも善意で人はウソをつく。
愛情でパワハラするし、信頼で謝罪しない人もいる。
世の中には、いろんなコミュニケーションスタイルの人がいます。
相手がどういうふうになるかは、コントロールできない。
財政状況が厳しくなってメンタル追い詰められた結果、パワハラ上司化する人だっているんです。
将来、どんな結果になっても、お世話になった相手を恨まなくていいように。
最低でも3社案件を並行しておくことをおすすめします。
あとは貯金しておく、契約書を締結しておく、マニュアル作成しておく、などですね。
「いつ自分がぬけてもいいようにしておこう」
正社員ではなく業務委託契約なら、その心構えでいることはとても大切です。
フリーランスは正社員と違って、即月契約終了が可能な契約形態。
その思いやりは、企業にとってもあなたにとっても良い方向に転がるはずです。
「もっと安くてたくさん書ける人はいる」という企業様に、知っておいていただきたいこと
「安くたくさん書いてほしい。」
そのことは別にいいんです。
フリーランスの価格は本人の自己肯定感や保有スキルでも変動する。
なんぼ安くても書いてくれる人はたしかにいます。コストを抑える視点からみると、「安くたくさん書いてほしい」は正しい要望だと思うのです。
だが!!
人のスキルを買い叩いて悦に至るのもいい加減にしろ!!!
去年の8月以降、おそらくは固定報酬Webライターに大量生産させていたがそのライターが離脱し機能しなくなったと思われる現場と商談すること4回。
「2時間で記事1本書けます?」「月100記事生産してください」
安心して!断ったよ!
相場なりの予算を立てておいたほうが、企業にとっても安全なのです。
SEOライターだと、文字単価なら3円、記事単価だと2万円が標準ライン。
「読みやすく興味をひける文章を書ける人」というのは、AIで代替できない貴重な人材なのですから。
てか、WordPressでHTML組めて、SEOキーワードを自発的に選定でき、温度感に合わせた記事を提案できる人はマーケター単価だと何度言えばいいのか!
文章生成AIができても、文章の品質管理は人間が行う必要がある。最新のSEO基準だと、大量生産コンテンツが逆に悪い評価されるとかツッコミどころは山ほどある!
あなたがほしいのは、本当に「安く大量に書いてくれるライター」ですか?
本数や分量をこなしてほしいのなら、個人事業主のWebライターを品格あるプロとしてあつかってくれますか?
本日もおよみいただき、ありがとうございました。
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