身の丈に合わせたSEOの話をしよう #BtoBマーケ基礎
皆さんこんにちは。ナイルの岸と申します。
現在私はナイルのデジタルマーケティング事業部の責任者をしている傍ら、営業やマーケティングと言ったリード創出からご契約をいただくところも管掌範囲として見ております。
弊社はSEOやコンテンツマーケティングのノウハウを活かし、オウンドメディア経由でのお問い合わせや資料ダウンロードによる反響営業といったインバウンドマーケティングを駆使してお客様との接点を構築しております。
弊社で運用しているオウンドメディア↓
そしてこの度、22年4月26日に「現場のプロが教える! BtoBマーケティングの基礎知識」を10名の共著ではありますが出版することとなり、私は専門領域の「SEO」のパートを執筆しました。
今回のnoteでは、本の中で紹介できなかった「この書籍を書いた背景」と本の中身について少しだけ紹介させてもらいます!
今回執筆に至った背景
本のタイトル通り、各専門のプロがそれぞれのマーケティング領域について執筆しており、弊社には「SEO」のパートを執筆して欲しいと今回オファーがありました。
タイトルの通り「基礎知識」と書いてる通り”BtoBでこれからマーケティングを勉強される方”という読者に向けたコンセプトが前提にあったため、オファーをもらった時点ですぐに執筆するSEOの方向性を決めました。
「身の丈に合わせたSEOの話をしよう」
なぜそう考えたか?
現在、私はマネジメントを行いながら定期的に営業現場で商談を行っております。その中で私がプレイヤー時代含め、過去に数百社BtoBの営業を行った経験から感じたことがキッカケでした。
BtoBの場合、toCと異なりマーケティング部署が明確に独立している会社はまだまだ少なく、その上「SEO」の領域を専任で置いている企業はほんの一握りで多くが別の業務との兼任でした。
各社がSEOを検討する背景のなかで、実際に取り組んでいる担当者は、
・トップダウンで決まりWeb担当として別の部署から異動された方
・1からマーケティング部署を立ち上げる担当者
・採用は頑張っているがなかなかマーケ担当の採用に苦戦している企業
など多くの課題や困難を抱えてマーケティングを取り組んでいました。
その中でSEOは特に担当者が抱えている問題が多く、
よくSEOを検討したり取り組んでいる中で起こる問題として、
など、SEOは広告と異なり中長期的かつ短期的効果を社内に伝えにくく、SEOのメリットは理解していても実際に取り組むハードルが高い人が実際多いのです。
また、初めてSEOを取り組もうとする際に一番多いことが、「コンテンツを作らないと!」「サイトの改善しないと!」と施策の方に先に目が行きがちになり数ヶ月施策を行った後に迷子となりSEOを中断してしまうなども多く聞きます。
なので今回の書籍の中でまず伝えたかった事としては、本書がSEOを行う上で、課題や目的、リソースや体制をしっかり考えるためのキッカケとなり、自社に合わせたSEOに取り組んでもらいたいなと思い執筆しました。
その背景から、SEOを取り組み始める上で、「SEOをどう捉えるべきか」「SEOとどう向き合って進めていくか」といった実際の現場で起こる話を踏まえ内容をまとめています。
もしかしたら、「ナイルさんの独自のSEO技術のノウハウ書いてあるかも!」と期待している方は申し訳ないですが、今回SEOの技術改善みたいなテクニカルなことは最小限に留めております。。汗
※またそれは別の書籍で検討させてもらいますm(_ _)m
しかも、、
今回のように1から取り組まれる方は一旦捨てて下さいと書いてます 笑
(これはマジ話です ※下記書籍からの抜粋)
※と、残念に思われた方もいそうなので、念のためお伝えしておくと、最低限BtoBで知っておいた方がいい技術要件を「必須で取り組むこと」「余裕があったらやってください」的な形で分けて紹介しているので是非買って参考にしてみてください^^
BtoBの「SEO」との向き合い方
さて、ここからは本書でも似たような話を書きましたがBtoBで行うSEOの考え方について簡単に紹介しておきます。
皆さんはBtoBでSEOを取り組もうと思った時、まず何を考えますか?
①よっしゃ!SEOはコンテンツや!コンテンツ作るぞ!
②オーガニック経由での流入を増やすぞ!
③SEOは順位や!特定のキーワードで1位にするぞ!
考え方は人それぞれですが、絶対忘れてはいけないのはSEOは”マーケティング施策”であることです。つまり戦略が上流にあり、何かしらの果たしたい目的や課題があった中で施策というものが成り立ちます。
上記の例の場合、
①→作れるリソースはあるか、それを作ったあと何に貢献させるか
②→流入が増えた後どうするのか?
③→1位にすることでのメリット、かける時間は想定できているか
など、SEOという施策がもたらす効果やよく行われる施策をそのまま自社に踏襲しても「目的や課題」が企業ごとに異なり、多くが一致しているわけではないので失敗したり遠回りになることになります。
また、よくあるケースとしてはSEOを取り組むことで満足してしまったり、運用している中で方向性が迷子になったり、SEOを「取り組むこと」を最優先に考え失敗するケースもあります。
SEOの「やる、やらない」を決めよう
なので、本当の身の丈に合わせる上でも、今回はポジショントークは抜きして、SEOを行う前提で話している訳ではなく、SEOを「やる、やらない」の選択をしっかり見極めることが重要だと書いてます。
BtoBの場合サイトや事業課題、コストによってはSEOが向かないケースもあります。これは別にSEOに限らず他の施策も同様でマーケティング施策を行う上で非常に重要です。
SEOは特に中長期的な対策であり、広告施策と比べ事業に対して貢献できるスピードも遅いです。そのため、「なぜSEOを行うのか(行うべきか?)」→「それが結果何につながるのか」→「事業課題にどう貢献するのか」など担当者ないし上司や会社と”取り掛かる前”に必ず成果の時間軸(KPI)や目的のコンセンサスを合わせて進めていかないと、途中で挫折して結果的に費用対効果が悪い施策になります。
その反面、目的やKPIを決めてPDCAを回しながら継続的に取り組んでいけば、広告と異なりSEOは資産として積み重なるので中長期的な結果としてやがて広告費の削減や売上の拡大に大きく貢献するものになります。
SEOは一見Googleのアルゴリズムをハックする「テクニカルな施策」だ、と思われがちですが、顧客の課題やニーズを理解しそれに対して検索結果を通して適切に回答してあげる”マーケティング”を軸にしている施策なのです。Googleもここ20年「検索した人が見たい情報にすぐにたどりつける検索ツール」という基本概念は変わってないですし、今後も変わらないでしょう。
なので先程冗談交じりで話しましたが、技術改善よりももっとSEOを取り組む上で重要なことは多くあり、是非多くのマーケッターが身の丈に合ったSEOのスタートが切れて、成果につながるキッカケになればと本書を執筆させてもらいました。
書籍の紹介
ここまで、書籍を出すことになった背景と向き合い方についてお話しましたが、本書ではSEOを始める際の準備や戦略立ての調査もまとめております。
より多くのBtoBマーケッターの方に読んで頂き、「参考になった!」「前向きに取り組んでみたいです!」とTwitterなどで教えてもらえると嬉しいです!
※その時は是非、「 #BtoBマーケ基礎」とつけて感想お願いします!
最後に書籍の紹介と発売前ではありますが特別に今回私が担当したパートの目次を載せておきます!是非発売まで楽しみにしてて下さい!
書籍概要
『現場のプロが教える! BtoBマーケティングの基礎知識』では、BtoBビジネスの最前線で活躍する著者陣が、下記のようなビジネスパーソンに向けてBtoBマーケティングの基礎知識を解説します。
・BtoBマーケティングを任されたけれど、何から学び始めれば良いかわからない
・効果的な施策がどのように設計されているか知りたい
・他社のKPIがどのように設定されているか知りたい
経営におけるマーケティングの概念や、施策ごとの細やかなKPIなど、BtoBビジネスの現場で求められる考え方を紹介します。
関係者一覧
著者一覧
飯髙悠太さん(ホットリンク・CMO)@yutaiitaka
枌谷力さん(ベイジ・代表)@sogitani_baigie
相原祐樹さん(free web hope・代表)@fwh_aihara
秋山勝さん(ベーシック・代表取締役)@basic_CEO
安藤健作さん(ラクス・MC事業部長)@comune1128
今井晶也さん(セレブリックス・執行役員マーケティング本部長)@M_imai_CEREBRIX
戸栗頌平さん(LEAPT・代表)@ShoheiToguri
日比谷尚武さん(kipples・代表)@naotake_hibiya
室谷良平さん(ホットリンク・マーケティング本部長)@rmuroya
岸穂太佳(ナイル・執行役員COO)@hoda_Nyle
編集者
畠山龍次さん(マイナビ出版)@togusA0301
また、本書籍関係のツイートはこちらのハッシュタグで追えますので是非!
→ #BtoBマーケ基礎
※2015年に弊社 取締役の土居が執筆し、SEO初心者に向けた世界一わかりやすく、読みやすいSEOの教科書です!
合わせて見てもらうとより理解できます!↓
新しい営業の形をnoteで知っていただけるよう取り組んで行きたいと思います!少しでも共感できるよって方いたらお気持ち程度で良いのでボタンを押していただけると今後の励みになります!