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顎関節症と足もみ:顎関節症が寛解するまでの道のり

顎(あご)がスムーズに開かない、閉じない。
口を開けて閉める時、下顎が右往左往、行く道、戻る道を迷う……

顎が痛い。
顎から音がする。
顔が歪んできた。
大きな口が開けない。
噛み合わせがおかしい。
ズレた感覚が常にストレス。
全身も歪んでいる気がする。
頭痛や首肩こりが慢性化している。

そんな不快な症状、顎関節症にお悩みではありませんか?

私も長い間、この顎関節症で苦しんできました。
上に書いた悩みは、実は全て私が経験してきたことです。

中学2年の頃のある朝のこと。
起きて、その日初めて口を開けた瞬間、顎からパキッという音が。
これが長く長く続く、大きな悩みの始まりでした……


遅ればせながら、こんにちは。
足もみ屋、若石リフレHOCOのほこです。

自己紹介をします。の記事で触れましたが、

私が足もみ(若石リフレクソロジー)にのめり込んだきっかけは、足もみで顎関節症が改善・寛解したからです。
(完治しました、と書かない理由は後述します)

本日は、顎関節症の改善・寛解に至るまでの、私自身の体験談、道のりをまとめたいと思います。
長くなりますが、この紆余曲折があったからこそ、今の私の心身のケアに対する考え方の芯が作られたと思っています。

顎関節症でお悩みの方、何らかの続く不調にお悩みの方に、少しでもお役に立てましたら幸いです。


顎の不調は歯科の領域

「顎がおかしい」
ある朝。
上顎と下顎がズレた感覚があり、母に訴えました。

中学2年の頃でしたが、時は1990年代。
「顎関節症」の症状や症状名すら知られておらず、母は、
「すぐ治るんじゃない?」
と、そっけないお返事。
「え、そうかな……?」
私は不安な気持ちを抱えながら、当日も、その次の日も、顎を開け閉め開け閉め、元に戻らないかと四苦八苦しました。
が、様子は変わらず。
むしろ日が経つにつれ、どのように上顎と下顎が収まっていたのかわからなくなり、顎の痛みも増していきました。

どうしようもなくなって、顎を診てくれる場所を探すと、
「どうやら歯医者さんの領域らしい」
そして近所の歯科に行きました。
顎をバキッと、おもちゃの外れかけたジョイント部分をはめ直してくれるようなことを期待していた私。
しかし、そうではありませんでした。
上と下の歯の当たりの強い部分を少し削られ、また、顎の痛みを軽減するためのマウスピースを歯形に合わせて作り、
「就寝中はこのマウスピースをつけてください」
と、まずは顎の痛みを軽減させること、そして治っていくかは経過観察ということになりました。

これで治っていくのだろうか……
不安を抱えたまま、毎晩マウスピースを装着し寝ましたが、一向に治る気配はありません。
というより、朝までマウスピースをきちんと着けていられることがないのです。
不快で、眠っている間に取ってしまっているようでした。
(毎朝、お布団の中でマウスピース捜索をしていました……)
無意識のことなので、対処のしようがありません。
この療法では私の顎は治らない……そう確信せざるを得ませんでした。
(これは私に限った体験談であり、就寝中の食いしばりや歯軋りの負担を減らすことで、改善・寛解することはあると思います)

とある整体で大怪我を負う

上顎と下顎の骨がズレている感覚。
何とか元に戻らないかと、カクッカクッと顎を鳴らしながら、何度も口を不自然に開け閉めする毎日。
母からは「顎を鳴らさない方がいいんじゃない」と言われましたが、気になってしようがないのです。
しかしながら母の言うとおりに、顎の鳴り方も、開き方も、どんどん悪化していきました。
それでも、不完全な感覚が全身を襲っていて、
「顎を元に戻したい」「ズレのない完全な状態に戻りたい」
その一心で、顎を治すことに執着していたように思います。

歯科では治りそうもない、他の科では領域が違うので診てもらえない。
整骨院?整体?
どこで治してもらえるのだろう?

顎関節症の治療法を模索すること10年以上。
インターネットが急速に普及し、顎関節症も世に知られるようになっていました。
そんな中、何だか他とは違う雰囲気の、とある整体サロンのホームページを発見したのです。
あまりに気になるので電話をし、
「顎関節症は治りますか」
と単刀直入に伺いました。
すると数秒間、電話口の方は確認に行かれたようで、待たされたのち、

「治せます」

との返答がありました。
その時のことを今でもはっきりと覚えているのですが「治せる」と断言してくれたことに、私は感激してしまったのです。
そう断言や明言をするサロン、医院などは、他になかったからです。
救いのように感じ、神にすがるように(暗雲が……)予約しました。

そして、初めて受けた施術。
顎関節部分を左右ともに片方ずつ、院長の両手で押され、バキッと音が鳴った瞬間、
「ここでならきっと治る!」
そう信じてしまったのです。
高額な料金(今なら分かる…お布施と同義)ではありましたが、通うこと数ヶ月……
「体の歪みから顎が歪んでいる」
「歯の当たりが強いから歯を削れば良い」
そんな院長の言葉を鵜呑みにし、顔、首も含めた全身をバキバキと鳴らす施術を受け続け、また、歯も荒いヤスリで削られました(違法ですが、当時は知りませんでした)。

そして、だんだんと不信感が募ってきたのです(遅い)。
そんな心境になる中で、バキバキと鳴らす施術の際、首に激痛が走りました。

「好転反応(体が良くなる前に一時的に悪化したように感じる状態)」と言われたけど、単純に痛めた気がする……
顎は相変わらずズレている(顎をバキッと鳴らしても元の位置に戻るわけではありませんでした)けれど、その状態で歯を削っていて、顎が元の位置に収まった時に、噛み合わせは大丈夫なのだろうか……

もはや洗脳されていたのですね。
取り返しのつかないところまで来て、ようやく目が覚めたのです。
首はその後、上を向けない状態にまでなりました(うがいもできない)。
正面〜下、左右は向けるのですが、首を回すとバキン!と、ものすごい大きな音がするようになりました(電車の中で、隣の人がびっくりして顔を向けるほどの音の大きさ)。
常に頭がガンガンとしているうえに、更に突発的に襲ってくる、後頭部を金槌で打たれたような激しい頭痛に悩まされるようにもなりました(言動が一瞬ストップするほどの痛み)。

何これ…つらすぎる…普通の生活ができない…
好転反応じゃない、大怪我をしたんだ。
削ってしまった歯も、元には戻らない。

整体で良くなるどころか、被害に遭ってしまったわけです。
(記事を書くにあたり、こちらの整体サロンを検索したところ、閉業していました)

足もみとの出会い

怪我の症状が少し落ち着いてから、消費者センターにも警察にも相談しましたが、何も受けられる補償はなく、整体サロンに対してもできることがないとのこと……
しばらくの間、まともに動けず休養しているしかなかったため、被害の実証もできず、その整体サロンに物申すようなことも一切せず(更なる心理的負担にも耐えられそうになく)、ただ通うことを止めるしかできませんでした。

顎関節症を治すことも、もう諦めの境地でした。
これ以上、痛い思いはしたくない。
これ以上、体を傷つけるかもしれないことはしたくない。
これ以上、大事なお金を無駄なものに費やしたくはない。

そう思いつつも、常に体が重だるかったり、どこかしら痛みを感じているような毎日。
別の、バキバキしないソフトな整体や、マッサージなどで癒しを得ながら、顎は相変わらずでしたが、長い年月を掛けて日常生活を送れるところまでは回復しました。
そんな頃、ふと足の裏の角質が気になり、角質取りのお店をネット検索したのです。

検索結果で出てきた、すぐ近くのお店に電話をすると、ちょうど今ならば空いているとのこと。
タイミングがいいな、と人生初の角質取りに伺いました。
それが運命の出会い。
足もみ(若石リフレクソロジー)と出会ったのです。

足裏の角質取りをされながら突然、
「顎がズレていますね」
と先生に言われました。
びっくりして、
「どうして分かるんですか!」
と伺うと、
「足には全身それぞれの場所につながる反射区というものがあって、顎の反射区で分かります」
とのお話。
「治りますか?」
と思わず聞いてみると、
「足を揉んでいたら、だんだん良くなると思います」
とのお答えでした。

私は、その「良くなると思います」が、とても誠実に思えました。
「治せます」と断言することもなく、「だんだんと」というところにも信憑性があるように思いました。
そして、その足もみに通ってみることにしたのです。

すると少しずつ、だんだんと顎がゆるんで柔らかくなるような感覚が得られるようになっていきました。

足もみが、歪んだ状態で硬くなった顎の周りや関連する筋肉、靭帯を緩め、正しい位置に戻れなくしている要因を取り除いてくれたのです。
顎や体を直に刺激する矯正ではないため、怖い思いをすることもありませんでした。

今、私の顎でパキッと音が鳴ることはありません。
口を開け閉めする時に、下顎が右に左にと寄り道することもありません。
噛み合わせは、正直なところ、歯科では「不思議な噛み合わせ」(意図的に歯を削られたこと、また、長く患っている間に噛み合わせが変化し続け、咀嚼や食いしばりなどで様々に歯がすり減ってしまったことが原因と思われます)と言われるような状態ですが、不快に感じることはありません。
顔の歪みや体の歪みは多少残っているものの、審美や体調に影響するほどではなくなったと感じています。

首を痛めてしまった後遺症については別途記事にしたいと思いますが、現在、こちらも寛解しています。

なぜ顎関節症になってしまったのか

さて、そもそも、なぜ顎関節症になってしまったのでしょう。
振り返ると、

  • 就寝中の食いしばり

  • 日中も無意識に顎に力が入っている

  • 吹奏楽部で管楽器を担当しており無理な顎の使い方をし続けていた

この3つが主な原因では、と考えています。

私の顎関節症の場合は骨のズレが生じている状態だったようですが、骨自体が歪むことはないそう。
普段の筋肉や靭帯の使い方、癖によって、骨は正しい位置からズレるそうです。

つまり顎関節症は、普段の体の使い方の問題。
そうだとすれば……

顎関節症の改善には自分でケアし続けられる方法が必要

就寝中など、無意識な筋肉の使い方は、無意識である以上、その使い方の癖を止めたり、変えたりすることは難しいです。
だからこそ、無意識に良くない方向に進んでいくものを、意識的に元に戻す日々のケアが必要なのでは、と私は考えています。

それにぴったりと言えるのが、足もみ(若石リフレクソロジー)。

私が「完治しました」と書かないのは、ここに理由があります。
私は足もみで、顎関節症のセルフケアをし続けています。
ケアを続けていないと、私の体の使い方の癖によって、またなってしまう可能性が十分にあるからです。
現にストレスのかかる出来事が重なった時など、顎にこわばりや、わずかながらズレる感じを覚えることがあります。
だから正直に、改善・寛解という言葉を使っています。
(もうひとつ理由があり、それは法律上の規制があるからです。件の整体サロンでの「治せます」という表現も違法と、後になって知りました)

体に優しい方法・続けられる方法・自分でできる方法で心身のケアがしたい

長文になりましたが、この顎関節症の改善・寛解に至るまでの道のりで作られた、私の心身のケアに対する考え方の芯は

  • 体に優しい方法

  • 続けられる方法

  • 自分でできる方法

この3つです。
体に無理なく続けられ、誰か、何かに依存することなく、自分で自分をケアできる方法であること。
足もみ(若石リフレクソロジー)は私にとって、それら全てを満たしてくれる、お守りのような存在かもしれません。

足もみは、まずはプロから揉まれることで、どの場所を、どのような力で揉めば良いのか感じ取れるようになったり、覚えられるようになったりします。
そして、セルフケアの方法も身につければ、毎日、簡単に、自分でもできるようになるのです。

辛く苦しんだ過去も、誰かのお役に立てることがあれば、これ以上の幸せはありません。
顎関節症にお悩みの方、何らかの続く不調にお悩みの方、心身のセルフケア方法をお探しの方などの、何かお力になれることがあれば幸いです。


足もみ(若石リフレクソロジー)と点穴療法の専門サロン
【若石リフレHOCO】
■営業日時:
水・木・土(不定休・事前予約制)
11時〜17時
■所在地:
京王線「仙川駅」徒歩8分
「ご近所書斎@仙川書斎」内個室
東京都世田谷区上祖師谷7-28-15
■詳細(lit.link):

■ご予約・お問い合わせ(公式LINE):
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