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ついイラッとしてしまう同志へ

こちらの記事は、2024年7月発売の小鳥遊著作「『発達障害』『うつ』を乗り越え@小鳥遊がたどりついた 『生きづらい』がラクになる メンタルを守る仕事術&暮らし方」(ナツメ社)の内容に関連したものです。

「待てた」私の親

先日、某発達障害関連ウェブメディアでインタビューを受けました。その際、幼稚園や小学校、中学高校のときはどうだったかという質問も受けました。

私は、大人になってから発達障害の診断を受けたこともあり、大人の発達障害当事者の支援を主にしています。したがって、大人になってからの自分の経験をもとにお話をすることが多く、逆に小さい頃の話はなかなかしません。

このインタビューでは幼少期にかなり時間を割いて深掘りしていただいきました。改めて考えると、私の親は「発達障害」というものに関する知識はほぼなかったものの、結果的に発達障害当事者を育てる正解を探り当てていたと言っても良いと思います。

とにかく「待つ」。私が今親になったから分かるんですが、子供と接する上で、待つことはとても大事です。特に、幼少期は発達障害の有無関係なく多動性があらわれます。とりわけ不注意傾向が強い私に対して、声や態度を荒げることなく、ただひたすら「待って」くれていたのです。

私は、気持ちが安定している(いきなり怒らない)と昔から言われているのですが、その原因のかなりの部分は、親の「待つ」教育方針のおかげだったのかもしれないと思っています。

それでもイライラする私の解消法

そんな親にのびのびと育てられた私ですが、いざ子供ができて相対してみると、「待つ」ことの難しさを感じます。待てなくて口を出したり、早くから手助けをしてしまったりします。そんなときに限ってうまくいかないものです。結果、イライラしてしまいます。

イライラしたときにどうするか。私が好きな言葉に、オードリーの若林さんが言った「ネガティブを潰すのはポジティブではない、没頭だ」というものがあります。まさにイライラを潰せるのは、他の何かに没頭することだと思います。

とはいえ、没頭できる「何か」を常日頃持っておくのは難しいのではないかと思います。ここでおすすめしたいのが「洗い物」です。お手軽に没頭状態に入ることができます。しかも、汚れた食器も片付くという一石二鳥です。

フロリダ州立大学の研究結果によると、皿洗いをするとやる気が増え、苛立ちが減るのだそうです。洗い物に集中することで、忘我の境地に至り、ネガティブな気持ちがリセットされるのかもしれません。

イラっときたら、その気持ちの解消には「皿洗い」。お手軽で役にも立つ、おすすめな対処法です。


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