小鳥遊

発達障害(ADHD)当事者。仕事がうまくいかず悩んでいる人のために、無理せず仕事ができる考え方を提供します。「要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑(サンクチュアリ出版)」をはじめとして発達障害のある人のための仕事術の書籍を複数出版しています。

小鳥遊

発達障害(ADHD)当事者。仕事がうまくいかず悩んでいる人のために、無理せず仕事ができる考え方を提供します。「要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑(サンクチュアリ出版)」をはじめとして発達障害のある人のための仕事術の書籍を複数出版しています。

最近の記事

【徒然20241125】心から、仕事のオンオフを切り替えられるようになる

こんなポストをしました。 私は、会社帰りの飲み会や休日のアクティビティなど、どれも好きなのです。しかし、仕事のことが頭から離れなくて、心から楽しめるようにはなりませんでした。 それを痛感したのが、休職しているときに、たまたま友人の誘いでとあるアマチュアオーケストラに賛助出演したときのこと(私は趣味でクラリネットをやっています)。 練習は日曜夜だったのですが、なにせ休職中ですので翌日月曜日に仕事がありません。心から楽しむことができたのです。「ああ、仕事がないと、ここまで心

    • 【徒然20241124】程よい即レスを生むアクセルとブレーキ

      こんなポストをしました。 批判に弱いというのは、本当に私の昔からのウィークポイントで、批判されないためにはどう行動すれば良いかというのが、私を動かす基本原則のうちの1つになっていたりします。 これは、私の心の弱さ、つまり「本来正常(批判にある程度強い)であるべきなのに、治すべき異常(批判に弱い)な状態」になってしまっていると思っていました。 以前、ADHDの診断がついたとき、どこか安心したところがありました。それに似た感じをこの「RSD」には感じ、「ああ、そういうタイプ

      • 【徒然20241123】「興味ある」と「興味ない」仕事の間に「やれる」仕事を置く

        こんなポストをしました。 この、「興味ある」「興味ない」仕事の間に「やれる」仕事があるという考え方ができるようになると、おそらく仕事の幅は広がります。 私の経験では、世の中の仕事の多くが、「それにいったい何の価値があるのだろう?」と思えて仕方がなかったのです。 極端な話、社員さんの名刺を作ったところで直接的に誰かが救われるわけではないですし、ISO認証取得の準備をしたからといって世界平和が訪れるわけではありません。 価値を感じる=興味ある仕事なら進んでするが、興味ない

        • 【徒然20241122】タスクリストは自他の境界判断ツールとしても使える

          こんなポストをしました。 このポストに対して、「ASDは共感性が低いものだと思っていました」というご意見をいただきました。たしかに、私もそのように考えていました。しかし、ASDの共感性はもうちょっと複雑なようです。 「Perplexity」という、最先端の自然言語処理と機械学習技術を駆使した、AI搭載の検索エンジンから、このような内容が返ってきました(私が要約しています)。 なので、一様に「ASDは共感性が低い傾向にある」と言えないようです。 おそらく、上記ポストでの

        • 【徒然20241125】心から、仕事のオンオフを切り替えられるようになる

        • 【徒然20241124】程よい即レスを生むアクセルとブレーキ

        • 【徒然20241123】「興味ある」と「興味ない」仕事の間に「やれる」仕事を置く

        • 【徒然20241122】タスクリストは自他の境界判断ツールとしても使える

          【徒然20241121】「怒られ」が苦手な人は「助言」「アドバイス」に細分化しよう

          こんなポストをしました。 私は、昔から怒られるのが苦手で、そのせいか「叩いて伸ばす」的な指導法には違和感をずっと覚えていました。 改善を求めるのであれば、改善して欲しいポイントについて、事実ベースで伝えてから「このようにして欲しい」で済む話です。それが、なぜか威圧するような強い調子になったり、怒気を含んだりしてしまう。そこにネガティブな感情は要らないなと思います。 私には子供がいます。子供が間違ったことをすると、親としては「それは違う」と伝えて正しい行いをするように躾け

          【徒然20241121】「怒られ」が苦手な人は「助言」「アドバイス」に細分化しよう

          【徒然20241120】多動性を駆使して、「隠れサブタスク」を発見しよう!

          こんなポストをしました。 これは、とある多動性の強い方のタスク管理コンサルをした際に思ったことに端を発しています。 タスクを書き出し、サブタスクへの分解をするときに、「あれもやらなきゃ」「これが抜けてる気がする」「あ~!これ忘れてた!」といったことが満載な感じだったので、そのあまりの思いつきっぷりに「ここまで連想が広がるなら、それを生かさない手はないな」と思った次第です。 自分自身はというと、そこまでではないものの、多動の傾向はあるなと感じています。色々な人や物、思考に

          【徒然20241120】多動性を駆使して、「隠れサブタスク」を発見しよう!

          【徒然20241119】反すう思考には、「タスク詰め詰め」「明確で具体的な目標」が効く

          こんなポストをしました。 これについて、ある奇跡が起こりました。 この内容のポストをしたその日に、下記の記事が公開されたのです。 もっと詳しく見ていくと、、、 当日の朝ポストした内容と、非常に近しい(同一ではない)テーマに関する記事でした。 念のため申し添えておくと、私のポストは、 (発達障害の人によくありがちな)反すう思考への対処法 というテーマであり、記事の内容は、 ADHDの症状の緩和における、(忙しくなることにより要請される)セルフマネジメントの有用性

          【徒然20241119】反すう思考には、「タスク詰め詰め」「明確で具体的な目標」が効く

          【徒然20241118】みんな、もっとタスクを「放置」してもいいんじゃないか?

          こんなポストをしました。 このポスト、あまり「いいね」や閲覧数が伸びなかったんです。それでも「いいね」をしてくれた方や、少なくとも読んでいただいた方には感謝です。 このポストを放流したのが日曜日なんですね。私の肌感覚でいうと、土日や祝日は、あまりこういった仕事についての真面目なポストは伸びない印象を持っています。 ただ、その前日の土曜日には、それなりにたくさんの方々に反応していただいているので、単なる「休日だから」という話ではないかなと思っています。 そこで考えたのが

          【徒然20241118】みんな、もっとタスクを「放置」してもいいんじゃないか?

          【徒然20241117】仕事を後押ししてくれる「鳥の視点」「虫の視点」

          こんなポストをしました。 この2つの視点は、自分のタスク管理手法の大事なバックボーンになっています。 どうやらエンジニアの世界でも同じ構造で仕事上のやるべきこと(タスク)をとらえられているようです。 私のタスク管理手法を「基本的」と言われることがあります。こうしたエンジニアの文化に触れている人にとって、そう思えるのは当然かなと思います。ちなみに、基本的だと言われることは嫌ではありません。 ところで、上記ポストには載せなかったものの、以下のこともまた大事な内容ですので、

          【徒然20241117】仕事を後押ししてくれる「鳥の視点」「虫の視点」

          【徒然20241116】風呂敷を広げられた話を「畳む」技術

          こんなポストをしました。 私は、「広げ人」というほど豊かな想像力・創造力を持ち合わせていないのですが、とにかく「畳み人」的な要素が壊滅的にダメでした。 これが、タスク管理をするようになってから、話を畳めるようになったんですね。これはもう本当に、「畳めなかったときの自分」からしたらびっくりするようなことでした。 おそらく、「畳む」フレームワークが、タスク管理をすることで出来上がったのだと思います。それがポスト内でお伝えした「タスクに名前を付けて」「サブタスクへ分解する」と

          【徒然20241116】風呂敷を広げられた話を「畳む」技術

          【徒然20241115】「タスクの名付け」は抽象的に物事を捉える練習になる

          こんなポストをしました。 この具体と抽象の行き来ができるようになると、思考力が一段レベルアップする気がします。私はどうしても具体にばかり気がいきがちで、抽象的な話になると、その会話に参加するのを諦めがちでした。 多分そこには「捨てられない」というのが原因としたあったように思います。情報の取捨選択がちょっと(いや、だいぶ?)苦手だったのです。 それを、「この項目に当てはまる情報だけ拾って、あとは捨てる」というフレームワークみたいなものがあると、おそらく抽象的な思考がやりや

          【徒然20241115】「タスクの名付け」は抽象的に物事を捉える練習になる

          【徒然20241114】タスク管理をすると、嘘をつかなくなる?

          こんなポストをしました。 このポストのテーマ、もっと深掘りできるものだと思っています。その1つとして、「ひらめきメモ」のF太さんがこのように光を当ててくださいました。 なるほど、「その場しのぎの言動は他者の信用だけでなく、自分からの信用も失ってしまう」というのは、たしかにそうだなと。 自分の考えや行いに誠実に向き合うと、それらを肯定することができ、自信が生まれます。ここでいう誠実に向き合うというのは、自分の考えや行いに対して、「なぜそうしたか」「なぜそうしなかったのか」

          【徒然20241114】タスク管理をすると、嘘をつかなくなる?

          【徒然20241113】つい調子に乗りがちな傾向をうまく活用する

          こんなポストをしました。 私が両親からことあるごとに言われている言葉がありまして、それが「調子に乗りなさんなよ」「謙虚に、謙虚に」というものです。 この言葉は、なにかちょっとでもうまいこといくとすぐに調子に乗ってしまう私の傾向をしっかり捉えた、とてもためになる忠告だと思っています。そう言いつつも、ついつい調子に乗ってやらかしてしまうことが今でもあるので、この両親の言葉は金言だと思っています。 思うに、この「調子に乗りやすい」というのは、「ADHDにおける情動調整の難しさ

          【徒然20241113】つい調子に乗りがちな傾向をうまく活用する

          【徒然20241112】ADHDの多動性・衝動性はマルチタスクと相性が良い

          こんなポストをしました。 マルチタスク状態、つまり「目の前にいくつもタスクがある状態」のときに、どのように取りかかっていくかは、私は以前よりこの方法が最も有用だと思っています。 さらに、「これって、ADHDの多動性や衝動性に合うんじゃないか?」とも思っていて、だから自分にとって「最も有用な方法」だったのか!という気付きをポストしました。 思い返してみれば、会社員時代はかなりのマルチタスク状態でした。出社してパソコンを開き、タスク管理ツールを開くと、現在進行形で走っている

          【徒然20241112】ADHDの多動性・衝動性はマルチタスクと相性が良い

          【徒然20241111】タスクに着手するためには、安全を確保した上での危機感が効果的

          こんなポストをしました。 「未来のタスクが現実的に感じられず、迫ってくるまで手を付けられない」という傾向、これで悩む人は多いかと思います。 ADHDの人は、タスクの計画遂行が苦手だったり、将来の達成感に現実味がなかったりする特徴を持っているとされており、この2つがタッグを組んで、上記の傾向に拍車をかけているものと思われます。 タスクの計画遂行が苦手なのは「実行機能の障害」、そして将来の達成感に現実味がないのは「遅延報酬障害」と呼ばれ、いずれもADHDの症状としてはよく挙

          【徒然20241111】タスクに着手するためには、安全を確保した上での危機感が効果的

          【徒然20241110】仕事でいつもビクビクしていた私の、ビクビク対策

          こんなポストをしました。 一説によると、ADHDの人は、脳が「デフォルトモードネットワーク」という状態のときの活動が低いとされています。それが、「新しい刺激」への準備や構えみたいなものの不十分さの原因となり、ビクビクしがちになるというのです。 なるほど、そうかもしれないなと私は思っています。 こんな「ビクビク」のし通しだったこともあり、仕事がだんだん怖くなってきて休職に至ったときのこと。休職にあたって人事のNさんと面談をしました。Nさんは、いわゆる「ネアカ」「パリピ」な

          【徒然20241110】仕事でいつもビクビクしていた私の、ビクビク対策