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ストレスのサインに気づかない同志へ

こちらの記事は、2024年7月発売の小鳥遊著作「『発達障害』『うつ』を乗り越え@小鳥遊がたどりついた 『生きづらい』がラクになる メンタルを守る仕事術&暮らし方」(ナツメ社)の内容に関連したものです。

思ってもみなかったストレスのサイン

すごく変な話をします。私、生まれてこのかた「爪切り」を使った記憶がありません。物心ついたときから、自分で切って(ちぎって)いました。この影響もあってか、私の爪という爪はすべて深爪です。

以前は、この癖は単なる趣味嗜好の部類だと思っていたんですね。しかし、この癖が実は「皮膚むしり症」という精神疾患につながる行動だったんです。

この「皮膚むしり症」というのは、かさぶたをはがしたり、ニキビを潰したりという症状もあるとのこと。ますます当てはまります。

原因は、はっきりしていないけれども「抑圧された怒り」「ストレス」だと説明されることが多いです。

これを知ったときに、ちょっとびっくりしました。物心ついたときからストレスを感じたり、抑圧されて怒りを覚えていたのかと。この病気を知ってから、「自分はストレスを感じやすい」と思うようになりました。

自分のストレスのサインを知るのは悪いことじゃない

他にも、自分にストレスがかかっているときに起こる感覚だったり、特有の行動などがあります。これをどのくらいストックして把握しているかは、結構大事だと思います。

というのも、そうでなければ、上記の私のように「実はストレスがかかっている」のが分からないことがあるからです。自分のストレス状態を正しく認識できていないと、自分のパフォーマンスが十分に発揮できなかったり、長期的な目線でいうとそれこそ疾患につながったりするからです。

「行動」から気づいてみる

とはいえ、真面目で誠実な人ほど、ストレスを感じる場面で、「ストレスを感じていること」を否定して蓋をしがちです。でも、これはしょうがないなと思います。その人の長所でもあるからです。

そこで採りたい考え方は、「行動」に着目するというものです。この行動をしているから、自分はストレスを受けているのだろうと推測するのです。「ストレスを感じているから、こういう行動をする」という理解の順番ではなく、「こういう行動をしているから、自分はストレスを感じているのだ」という順番で理解をするのです。

私は、アイスが異常においしく感じるときがあります。そんなときは、疲れていたり、ストレスを感じているときです。また、会話のテンポが遅れがちになっているときも同様です。

こんな風に、ストレスを感じているときに特有な自分の行動を分かっておくというのが、ストレス対策の第一歩である「ストレスに気づく」なのかなと思います。

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