人の数だけそれぞれの道がある

あなたが人より劣っているわけではない。
ただ、容姿や環境に恵まれている人が現実に存在するというだけだ。

世の中には誰もが羨むようほど美しい人や恵まれた環境を持つ人がいるのは確かです。
それを見ると、自分と比較してしまう気持ちが湧き上がるのは仕方のないことだと思います。
過去私もそうでした。
しかし、そこで思い出してほしいのは私たちが比較しているものは往々にして「自分が持っていないもの」に限られているということです。自分にはないものばかりを見つけ、自分にはないものとして苦しく感じる。
けれど、ふとした瞬間に気づくのです。私のことを羨ましいと思ってくれる人も確かにいるのだと。

私はよく、
「どうして私の生活はこんななんだろう」とか、「あの人に生まれ変わりたい」と思い
自分を責めてしまうことがありました。

例えば、俳優の方々は容姿端麗で、ハイブランドを身につけ、多くの人に憧れられる存在。それに比べて私は、やりがいを持てない仕事をしながら、毎月節約生活を送っている……
そんなふうに考えては落ち込むこともありました。

インスタグラムを開けば、同級生が子どもと幸せそうに笑う写真や、美しいスタイルの持ち主たちが輝いて見える投稿ばかり。
何百万もする指輪をつけたプロポーズ写真や、豪華なレストランでの食事風景も次々と目に飛び込んできます。
それらと自分を比べて
「私はこんなに綺麗じゃなくて、お金もなくて、生きている価値なんてない」
と思うことさえありました。
また、逆に、もっと厳しい環境にいる人を見て「私の方がまだまし」と、無理やり自分を慰めることもありました。

けれど、そうした比較にとらわれてしまうと、優越感や劣等感に振り回されるばかりで、本当に大切なことが見えなくなります。
そこで大事なのは、他人と比べるのではなく、自分が大切にしたい価値観を見つけることです。
その価値観を基に生きていく中で、少しずつ自分らしい輝きが形になっていきます。完璧な人なんていませんし、完璧に見える人もまた、自分だけの苦悩を抱えているものです。

だから、自分にしか歩めない道を探してほしいのです。その道は、人と比べる必要のない、あなただけの特別な道です。
たとえまだその道が見えなくても、焦る必要はありません。
私もまだ道半ば。
迷い、悩みながら、自分らしい生き方を死ぬまでに探せたらいいと思っています。

それが今、私の生きる理由にもなっています。

大切なのは、自分を信じてゆっくりでも一歩を踏み出すこと。その一歩が、自分らしい未来へとつながっています。
そして、今感じている劣等感や不安はあなたが「もっと良くしたい」「成長したい」と
思う気持ちの裏返しです。
その気持ちは決して無駄にはなりません。

もし人と比べて辛くなったときは、どうか少しだけ自分を褒めてあげてください。
そうすることで、自分の良いところや、本当に大切にしたいものが少しずつ見えてくるはずです。

あなたの良いところは、誰にも奪えないものです

それは、他の誰かが羨むような素晴らしいものでもあります。

だからこそ、自分の価値を信じてほしい。
そして、もし一人でそれを見つけるのが難しいときは、いつでも私がお手伝いします。
一緒に探しましょう。
あなたらしい道を、必ず見つけられると信じています。