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タムロン17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD 悩みに悩んで決めたAPS-C標準ズームレンズ

ずっと高倍率ズームレンズキットの18-135のレンズを使ってて、軽い、コンパクト、幅広い焦点距離と不自由なく撮ってたんだけど、しばらく撮っててこんな事が頭をよぎり始めた。

F2.8通しの標準ズームレンズが欲しい

いや、ぶっちゃけて本当の事を言えば
ずっと前から心の奥底に確かな欲求として存在していた。けど、あまりの散財の恐怖やレンズが増える早さに、標準ズームレンズはこの18-135で満足だ、と心に蓋をしていたのかもしれない。

そんな奥底の欲求が次第に頭角を現し始めた。
風呂に入っている時に
「F2.8通し…」
と独り言が出ちゃったのは自分でもびっくりした(笑)

もうヤバいなと。
独り言出ちゃうなら、もう買うしかないなと思ったわけです。

という事で今回は、タムロンの17-70のレンズを買うまでに悩んだ経緯とレンズの紹介をしたいと思います。

各社のAPS-Cの標準レンズで悩んでいる方やα6000シリーズを使っている方の参考になれば幸いです。
とにかく悩んだのでこの苦悩を共有したい。



APS-C用レンズにした理由



F2.8通しの標準ズームレンズといえば、大三元レンズに分類される王道レンズ。当然フルサイズ用のレンズも視野に入ってくるんだけど、下記の理由から今回はAPS-C用のレンズにすることを苦渋の結果決めた。

今後フルサイズ機がSONYとは限らない


今使っている愛機がSONYのα6700。SONYでいうAPS-C機の上位モデルだ。α6700の使用感は本当に素晴らしく、とにかく撮りやすいの一言に尽きる。
ただ、ここ最近気になっているメーカーがNikon。
娘のZfcの描写やネットで見るZレンズの写真がとても素晴らしい。
SONYの写真もすごくキレイなんだけど、いまの段階でNikonが浮上しているということは、今後フルサイズ機を導入とかのタイミングでは間違いなく他社のカメラも候補に入ってくると思ったわけで。
SONYのフルサイズ!と決まっているんであればEマウントのフルサイズ用レンズが間違いなく候補になるけど、それが見えていないと判断したので今回はAPS-C用のレンズにしようと決めた。

高すぎるフルサイズ大三元レンズ

フルサイズ用も視野にと簡単に言うけど、いや、高すぎる。
10万オーバーは当たり前。
今の自分には明らかに身の丈にあっていない買い物。
しかもフルサイズ機を買うなんて何年先になるかもわからない。
ここはより安価にするべくAPS-C用ということで落ち着くことにする。



Eマウント APS-C用標準ズームレンズ候補


当然のことながらF2.8通しのレンズで探す。
いろいろ調べた結果、以下の3レンズを候補とした。



シグマ 18-50mm F2.8 DC DN

焦点距離:18mm~50mm 
     (35mm換算:28mm~75mm)
F値:F2.8
フィルター径:55mm
最短撮影距離:W:12.1cm / T:30cm
全長:76.5 mm
重量:290g
手振れ補正:無し
防塵防滴:有り

まず調べて目に入ったレンズがコレ。
とにかく軽いし、コンパクト。手振れ補正は無いけど、α6700にはボディ内手振れ補正があるのでさほど気にしない。最短撮影距離も結構よれる。
防塵防滴にも対応。すごい。
でも自分が気になった点は焦点距離。どうしても今まで使っている18-135と比較してしまうので使いにくさが気になる。
でもそれを差し引いても素晴らしいレンズ。死角がない。



SONY E 16-55mm F2.8 G SEL1655G

焦点距離:16mm~55mm 
     (35mm換算:24mm~82.5mm)
F値:F2.8
フィルター径:67mm
最短撮影距離:33cm
全長:100 mm
重量:494g
手振れ補正:無し
防塵防滴:有り

あぁ憧れのGレンズ。焦点距離はシグマより広いけど、サイズは一回り大きくなる。というかシグマが凄すぎ。
Gレンズということで所有感が満たされることは確か。描写もいいでしょう。でも気になるのは最短撮影距離の33cm。
あまりよれないというのはちょっとデメリットか・・・。
あとは価格。10万オーバーはいただけない。
しかしながら、SONY純正なのでカメラの性能を100%引き出せるという強みがある。



タムロン 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD

焦点距離:17mm~70mm 
                    (35mm換算:25.5mm~105mm)
F値:F2.8
フィルター径:67mm
最短撮影距離:19cm(WIDE) / 39cm(TELE)
全長:119.3 mm
重量:525g
手振れ補正:有り
防塵防滴:防滴のみ有り

今回買ったタムロンの17-70mm。
何と言ってもこの焦点距離がいい。35mm換算で25.5~105mmをカバー出来るのはかなりいい。レンズの付け替えが面倒な自分にはかなりのメリット。
撮影最短距離もシグマほどじゃないけどよれる。地味に手振れ補正があるのもα6400とかを使っている方にはメリットだろう。
しかしながら最大のデメリットが、そのデカさ。今までのレンズと比べたら一回りは大きい。シグマと比べると重量だけ見れば235gも重い。
選んでいる段階では、ほぼシグマに心惹かれている。



候補は2つ


3つの候補からまずは2つに絞る。

ここで落選したのが
SONY E 16-55mm F2.8 G SEL1655G

シグマより若干広い焦点距離と純正Gレンズという響き。自分が見出したこのレンズのメリットなんだけど、それを一瞬で凌駕したデメリットが価格。

じゅ・・・じゅうよんまん・・・。

ごめんなSEL1655G。こんなカツカツのおっさんよりも、もっと裕福でリッチな方の相棒になってくれ。もう会う事は無いかもしれないが、もしビックカメラとかのカメラコーナーに置いてあったら俺は間違いなくお前を触ると思うよ。

Gレンズ・・・。あぁGレンズ。
今回はご縁が無かったという事で。すまない。

裕福な方は購入検討してあげて下さい。




シグマとタムロンを比較する


さぁ候補は2つに絞られた。
この段階ではかなりシグマのコンパクトさに魅力を感じている。

ここで改めて、それぞれのメリット・デメリットを整理しておきたい。

シグマ 18-50mm F2.8 DC DN
メリット :軽量コンパクト
デメリット:焦点距離

タムロン 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD
メリット :焦点距離
デメリット:重さ

最短撮影距離がシグマが若干分があるが、それよりも重要と感じたのは
焦点距離重さ。この2点のどちらを優先するか。
この問題に頭を悩ませることになる。



焦点距離のデメリットについて考える


焦点距離が狭いとどうなるだろう。
魅力的な被写体が現れたとき、もっとよりたいのによれない、そんな状況が想定できる。
じゃあ、どうするか。当然望遠レンズに付け替えるんだけど、もうちょっとよれればいけるのにという状況だと、わざわざレンズを付け替えるというのはちょっと面倒な作業になってくる。

レンズを付け替えないのであれば自分の足で距離を潰すしかないんだけど、とっさにすぐ撮れるのと、付け替えなければ撮れないとか、移動しなければ撮れないというのでは、シャッターチャンスに差が出てしまう。

これは結構なデメリットだと感じるし、幅広い焦点距離があって困る事は一つもない。



重さのデメリットについて考える


重たいデメリットといえば、取り回しが悪くなる事。
サイズがデカイと持ち運びにも不便だし、重いカメラを一日中持って歩くのも手首や腕に負担がかかる。よく行くスナップ撮影なんかもサッと撮れる方がいいに決まっている。

下手をするとカメラバッグも見直す必要があるのか・・・。
なかなか困った問題だ。

焦点距離の問題が機能的な問題で、重量、サイズは人間的な問題のような感じか。

シグマとタムロンの重量さが235g・・・。
全長の差が約4cm・・・。
実際のところどんな感じなんだろう。



235gの差ってどんな感じよ?

全長についてはメジャーとかである程度感覚がつかめるけど(許容範囲)重量の235gの差って何かイメージがわかない。

ということで、レンズ悩みでバカになったオッサンは235gのものを調べてみる事にした。

AIに聞いてみる。

俺 「235gのものを教えて」

AI 「ボンカレーの商品重量です。(箱込み) 」

・・・

・・・

ボ・・・ボンカレーの商品重量だ・・と・・・!


俺はボンカレー程度の重さで悩んでいたのか。

ボンカレー程度だったら全然たいした事ないし、むしろボンカレー持っていくなら娘の分もあわせて2つは持っていくぞ。

235gという数字におどらされていた。
調べてみれば全然大したことない。



重さは気にならない。タムロンに決定!


ということで俺の心は決まり
タムロンの17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXDを購入した次第です。

2か月程度使ってみて、使用感を紹介したいと思います。


写真を撮るのが好きなら重さ、デカさは気にならない

レンズ選びではいろいろとデカさや重さを気にしていたが、実際にカメラに装着して撮影すると全然気にならない。むしろデカさが良いとも思えてくる。
好きなレンズだと、重さやサイズって気にならなくなりませんか?
自分が好きで使っているものはデカかろうが重かろうが全然OKと思えてしまう。
重さやサイズを気にするのは選ぶときだけという事が今回のレンズ選びでよくわかった。好きなものは気にせず買え。これがレンズ選びの一つの正解なのかもしれない。


ボケも表現できて描写もキレイ

F2.8通しということで明らかに18-135よりボケの表現が出来るようになった。望遠側70mmでは特に顕著にボケを楽しむことが出来る。
キットレンズでの被写体と背景の距離感の練習が、F2.8通しのレンズを使う事でより活かされる。
こうなると18-135での撮影体験も無駄じゃなかったと思う。

解像もよくて開放側からシャープに写すことが可能。
まったく不満はない。というかそこまで解析できる目を持ち合わせてないけど、普通にキレイ。


AFも問題なく速い

純正レンズではないけど、AFや被写体追従も問題なく速い。
18-135と比較しても普通に使えるし、α6700のAF性能がもともと爆速なので違いがわからないというのが本音。
こういうサードパーティ製のレンズがあってよかった。
動きものの撮影も問題なく狙える。



まとめ


今回はα6700の標準ズームレンズ選びについてタムロン 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXDを紹介しました。
というか、このレンズの詳しいスペックとかについてはネットにいっぱい転がってるので詳しく知りたい方はそちらを確認してもらう事にして、今回伝えたかったのは、なぜこのレンズを選んだのかという自分の苦悩部分を共有したかった事に尽きる。

自分は今回、焦点距離を優先して選んだけど、シグマもコンパクト軽量で凄いレンズだし、SONYもGレンズという事で描写面で素晴らしいと思う。

ご自身が何を優先して選ぶのかを大事にして、これからもレンズ沼にハマっていきましょう。

最後にタムロン 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXDでの写真をいくつか紹介して終わりたいと思います。

いや~レンズ選びは楽しい。



17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXDの写真たち









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