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親友と撮る雨の日の写真たち
今週末は親友と写真を撮りに行く約束をしてたんだけど、九州の北部はあいにくの雨。
いろいろと一悶着ありながらも写真を撮りに行ってきたので今回も紹介します。
中年たちの写活のほどをボチボチとご覧下さい。
約束の数時間前に親友からこんなメールが届く。
風、雨、ヤバい
天気予報で週末の天気が悪いと分かった時点で、このメールはある程度予想出来た。
親友とは中学からの腐れ縁。お互いの事は全て知っている間柄なんだけど彼の特徴として
めっぽう悪天候に弱いところがある。
とにかく晴天を望むのだ。
しかも冬で雨とくれば、濡れるし寒い。彼にとってみればテンションがダダ下がり。そんな状態になると、約束していたとしても彼は家から出ようとしない。
そんな彼に自分はこう返信する。
バカ野郎!とにかく出ろ!
そう言うと親友は
俺の心のレンズキャップは外れそうにない
みたいな事を言ってくる。
そんな問答がしばらく続き、彼は待ち合わせ場所に20分ほど遅刻して来た。
着いた一言めが
アクセル踏んだんだけど、何か進みが悪かったな〜
車買い替えろ!
雨だからこそ濡れた草木を撮ろうということで気分がのらない親友と行ったことがない展望台へ。
誰もいない駐車場から山道を10分ほど登る。
道中の木々や緑につたう雨がとてもいい。
お互いにパシャパシャ撮りながら山の上の展望台に到着。
素晴らしい眺め。天気が残念だけど。
さすがに自分もちょっと疲れたので、展望台の屋根の下で休憩しながら色々と撮る。
やっぱり行くという決断をしてよかった。
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シダ植物の艶やかな葉
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親友と木々。
ヤル気だせよ~。
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展望台からの景色。
天気がいい日にまた来たい。
しばらく写真を撮ってたら雨もちょっと小雨に変わった。
親友のメンタルはどうだろうと思い、ヤル気は大丈夫か?と尋ねると
俺のF値は大開放だぜ
との返答。
彼が己の状態をカメラ用語を組み込んでポジティブに説明する時は絶好調の証。たぶんいい写真が撮れたんだろう。いい傾向だ。
親友の状態がいい内に次の写真スポットへ移動する事にする。
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展望台の階段。
雨だからこそ撮れる景色。
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枝をつたう雨の雫。
背景の玉ボケも良い感じで撮れた。
次に撮りに行ったのが以前自分が行った山奥のスポット。雨が降ったら湖が出来ると言われる珍しい場所。
1人で行くには厳しいけど2人なら恐怖も半減。
山道の途中に倒木があって迂回したり、イノシシの子供が出たりと怖い場面もあったけど、とりあえず到着。
雨量が足らず湖は出来ていなかったけど、霧が立ち込めた何か幻想的な風景がとても良かった。
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霧の中の木々。
ボヤけた感じが何かいい。
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こんな天気で人がいないという状況も
不思議な雰囲気をかもしだす要因かも
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手前の深い緑と
奥の霧がかった淡い緑
小雨になってコンディションが良くなったと思いきや、今度は猛烈な寒さが2人を襲う。
やっと親友のF値が大開放なのにコレじゃまただいぶ絞ってしまうことになる。
そして、自分も寒さにはめっぽう弱い。
お互いが弱った時にどうなるかというと、ほとんどのケースで2人は同じベクトルを向く。
今回のケースでいえば、寒さが耐えられなくなった時点でお互いに罵倒し合うことはやめて阿吽の呼吸で近所のジョイフルへと入店。
さっきまで
おい、ヤル気出せよ
みたいな事を言っていた2人が、この時は温かい飲み物でも飲んでとても仲が良い一時を過ごす。そして回復したらお互いに冗談を言いながら次に進むのだ。
気を許せる親友がいるという事は本当に有難い。
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艶やかな赤
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水滴が落ちる様を連射。
撮れたのは完全にZ8のおかげ。
最後はリフレクションを狙って市街地へ。
親友といえば最近オールドレンズにハマっている。
中古の一眼レフカメラにオールドレンズを付けて写真を撮ってるらしく、親友いわく安くカメラを楽しめるとの事。
今回、親友のカメラを少し使わせてもらったけど、マニュアルフォーカスが何とも面白い。
1枚1枚をじっくり撮ってる感じがして、なおかつ色味も独特でいい感じ。
しかも値段がかなり安い。レンズによっては2,000円程度から買えちゃうらしいから、かなり低コストでカメラを楽しむことが出来る。コレは一考の価値がある。
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地面のこのテカりは雨の日ならでは。
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濡れた花もいい。
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普通にスナップも撮りたくなる。
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雨といえばリフレクション。
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普通ならピンとこない場所も
雨だとリフレクション狙って撮りたくなる。
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影が気になって撮った。
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玉ボケがキレイ
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ちょっとカッコよくノラ猫を撮る。
という事で夜の市街地をスナップして今回の写活は終了。
とにかく写真を撮りに行く。これがやっぱり大事。
親友とまた写真を撮りに行くと思うけど、今度天気が悪い時に彼がどういう言い訳をするのか楽しみでもある。多分だけど
俺の心のファインダーが曇ってる
とか言いそう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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