人間って想像してたより怖くないのかもしれない
私は知らない人と話をするのが苦手だ。
先日ポケモンセンターに行った。
店員さんと好きなポケモンが同じみたいで、嬉しそうに話しかけてくれた。
少しだけだけどお話が出来た。私も嬉しくなった。
子供の頃、親は私の話はほとんど聞いてくれなかった。さみしかった。
聞いてくれないとわかっていても勝手に話していたこともあった。
なんの反応もなかった。
さらにさみしくなった。
私は人に要望を伝えるのが苦手だ。
職場の上司は気まぐれなところもあるけど、基本的には明るくてとても気を使ってくれる人だ。
休憩時間中、上司の笑い声が大きかったのでお手紙を書いて静かにしてほしいことを伝えた。
手紙を渡すとき、凄くドキドキした。
気分を悪くさせたりしないだろうか。怒られたりしないだろうか。
けど上司は笑って了承してくれた。謝ってくれた。嬉しかった。
昔から親は私の要望をほとんど聞き入れてくれなかった。
それどころか要望を伝えると不機嫌になったりもっと機嫌が悪いと何様だと怒鳴られたり殴られたりした。悲しかった。
思えば私の恐怖心はほとんど親の反応から生じているようだ。
人が怖いのは怒鳴られたり殴られたりするかもしれないから。
話しかけるのが怖いのは話しかけても無視されたりするかもしれないから。
相談するのが怖いのは話しても薄ら笑いで馬鹿にされるかもしれないから。
新しい行動を起こすのが怖いのはお前にそんなことができるわけないと否定されるのが怖いから。
失敗するのが怖いのは「ほら見ろ、だからお前に出来るわけがない」と蔑まれるのが怖いから。
ずっと、そうだったから。ずっとずっと、怖かった。
けど最近になってようやく、親と他人は別の存在だと気づいた。
よくよく思い返してみれば他人に攻撃されたことなんてほとんどない。
道や駅でぶつかってくるオッサンやすれ違い様に睨んでくるオバサンはいるけど、それ以外の普通の人たちは大体優しかった。
どうしてこんなに怖がっていたんだろう。
世の中には理由もなく他人に攻撃を加える人はいるけど、そんな人は少数派でむしろ大多数の人たちはほんの少しだけ、他人に優しい。
仲良くなっていくともっと優しい。
人間って想像してたより、怖くないかもしれない。
多分普通の人より大分気付いたの遅いけど、それでも気づけてよかった。
思ったこと、考えたことの吐き出し。