【茶道】稽古録 令和3年8月18日
8月第3週のお稽古は、いつもと顔ぶれが少し変わっていた。
以前は先に大先輩がお稽古をしていて、
私にとってはかなり上のお手前を拝見する事になっていた。
お手前は難しいものが殆どだが、基本的な所作はかなり勉強になる。
そんな今日は久しぶりにお稽古に来られたという方に初めてお会いし、私は早々にお茶を頂いた。
ご無沙汰のお稽古もあってか、なかなかスムーズにはいかない様子。
いや、普段から大先輩の滑らかなお手前を拝見しすぎたお陰で私の目が肥えているのだ。
歩き方、お茶碗の持ち方、柄杓の扱い、帛紗の捌き方、所作、
人のお稽古を拝見する事で、自身のお手前中には意識が届かないところまで目に留まる。
それはまるで、鏡の前の自分を見ているようで大変勉強になる。
「人のお稽古を拝見するお稽古」の大切さを改めて心に留めた。
お手前を拝見すると言う事は、自分が客としてお茶を頂くという事である。
今日はその際にお辞儀について学んだ。
裏千家のお辞儀には「真・行・草」という
3種類のお辞儀があり、タイミングによって使い分ける。
真は両掌を畳にぴったりつけて深々とお辞儀をする。
行は指先から第二関節までの指を畳につけ真よりも浅いお辞儀。
草は指先だけを畳につけ最も浅くお辞儀をする。
尚、いずれも両手親指先はくっつける。
なぜそのような使い分けをするのかは分からない。
理屈はお稽古に取り組む中で次第に理解できれば良いと思っている。
大切な事は、いずれのお辞儀も相手への敬意を表す事である。
お辞儀の方式だけにこだわるのではなく、
相手に感謝の気持ちを心で呟けるくらい余裕を持ってお辞儀をしたい。
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