見出し画像

美術検定4級合格をめざします!㉔Michelangelo Merisi da Caravaggio

㉔ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ1573【バロック】イタリア

◆本名ミケランジェロ・メリジ
◆「バロック」とは「ばかげた」とか「規則から外れた」というような意味。当時の美術について後世の批評家が感じたとまどいを表す言葉
◆ポルトガル語で「不整形な真珠(ゆがんだ真珠)」を意味するバローコに由来するという説も
◆今では感情に訴える壮大でドラマチックな美。
劇的な演出と過剰な装飾を追求した17世紀の美術全体のこと
◆この時代の美術は基本的にはイタリア・ルネサンスの伝統を受け継いだもの。遠近法、整った人体、古典的な建築など、これらの基本に従いながらももっと強烈な効果のある絵画や彫刻をと考えた
◆光と影の効果に対する関心も高まる
◆国の力ではイタリアはすでに衰え、フランスやスペインには強大な王権が生まれていた。16世紀末までにはオランダやドイツのような新教国が成立していた
◆カラヴァッジョは何度も逮捕、投獄された経験のある画家

「聖マタイの召し出し」

ローマ、サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会

1599-1600年

◆聖書の内容を庶民の姿で描くという、新しい美術の表現がうまれた
◆光と影を効果的に使い、ドラマチックな画面を作り出した
◆一番右側にいる人物がイエス。光輪(ニムブス)をつけている。それ以外聖人たちはごく普通の人々として描かれている。そのため、主人公の聖マタイがどの人物なのか諸説あって、いまだにはっきりしていない

「果物籠」

ミラノ、アンブロジアーナ絵画館

◆元気な葉と枯れゆく葉。みずみずしいりんごと虫食いのりんごなど。それらの対比は「生と死」を表している。「ヴァニタス」を表現。

「聖母の死」

パリ、ルーヴル美術館

1601/05-1606

◆亡くなった聖母マリアが貧しい部屋にいるなど、当時はその描かれ方をめぐって物議をかもしたと伝えられている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?