お札も切手もステキな芸術作品だ!
今日わたしがお邪魔したのは
独立行政法人国立印刷局 お札と切手の博物館
東京都北区王子1-6-1
最寄り駅はJR王子駅・東京メトロ王子駅
都電荒川線(さくらトラム)王子駅下車徒歩3分
2021年に50周年を迎えたという博物館。
入場無料でスタッフの方も親切で良い雰囲気な場所です。
この建物に隣接して国立印刷局があります
入場無料という事もあり(笑)前々から行ってみたいなあと思っていました。
子供の頃切手を収集していたこともあるのですが、切手の絵というのが今もとても好きです。郵便局へ行くとついつい発売中の切手シートのポスターを眺めてほしくなってしまったり。
さてお札なのですが、2024年に一万円、五千円、千円のデザインが一新されることになりましたね!
世界は電子マネーの時代。それなのに刷新?と思わなくもないのですが、個人的にはちょっと楽しみではあります。
「日本資本主義の父」とも称され、日本の経済を発展させ産業を近代化に導いた渋沢栄一。大河ドラマ「晴天を衝け」は興味津々で毎週楽しみにしながら見ていました。
24歳で15代将軍徳川慶喜に仕官、27歳でフランスへ渡航。29歳で明治政府民部省へ出仕、貨幣制度や銀行制度の立案に携わります。33歳で官僚を退き実業家となってからも目覚ましい活躍を続けるなど、農家の長男として生まれ家業も成功して豊かだったのに継がず、時代的にみてもとても不思議というか、神様から選ばれし人物だったのではと思ってしまうような経緯で日本の頂点に向かってまっしぐらな人生を知り、驚きました。
私はこのドラマで渋沢栄一という人がどうしてこんなに優秀だったのか、どういう幼少期を経てこういう人物になったのか知りたくて見たいと思ったのですが、あまりにとんとん拍子というか、人並外れた努力とか才能とかがあったのかなかったのかはドラマからはわからず、しいて言えばお父さんは農家で成功していたということでそのビジネス方法を学んだからとか長男なのに農家を強く継がせようとさせなかったという理解があったからとかが重要なのかなあといろいろ考えてしまいました。脚本の影響もあるかもしれませんが、とてもラッキーな人だったということもいえるのかもしれないと考えたら、ご自身も人生を終えられるとき不思議なめぐりあわせを感じながら人生を振り返られたのではないかなあと思ったりしました。
栄一は水がきれいな王子を気に入り、洋紙を作る工場をつくったそうです。その影響で隣に国の工場ができお札の紙が作られるようになりました。紙がたくさん作れるようになると生活が便利になり、教科書なども王子で作られ始めました。(現在も王子に教科書の出版社である東京書籍さんがあります。)この博物館もその王子にあり、今改めて渋沢栄一との関係や功績がつながり飛鳥山公園にある渋沢資料館も注目を浴びています。
さてお札は偽造防止のための技術を高めていくということが歴史的に一番重要だったといっても過言ではありません。
会場にはその偽造防止技術体験コーナーがあります。すかしや潜像模様、特殊なインクをつかってあの手この手と様々な策が施されています。
2階には世界のお札が飾られていました。
おどろいたのは殆どの国がカラフルなお札なんだなあということ!
日本みたいに渋い色合いの国はあまりないのです。
珍しいお札もいろいろありました。
おお!こんなコーナーも!
1億円って、見た目こんななんですね。
だけど10キロもあるんだ!
切手も珍しいものがたくさんありました。
お札も切手も極端な事を言ってしまえば絵柄は絶対必要という訳ではないのですよね。この絵柄や色、ましてやにおいや味などはもうほんとに楽しんでアイデアを出しているように感じ、面白いなあと思いました。
普段当たり前のように使用しているものもこんなふうにあらためて目をむけてみると面白い世界があるのだなあという発見があり有意義な時間になりました。
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