日本の美術が面白い!前田青邨ってこんな素敵な絵を描く人だったんだ! 32 もちもち 2024年11月3日 05:52 湯治場 大正3年 (右)草津の湯(中)修善寺の朝(左)伊香保の夕方 「淡墨の効果を最大限に生かして湯気や光や空気まで表現。高いところから見下ろす俯瞰的な構図が特徴です。青邨は小林古径らとともに日本美術院の中心的な画家として活躍しました」前田青邨というお名前はよく知っていましたが、作品をしっかり観たのははじめてでした。日本画はちょっととっつきにくいと感じることもある私ですが、この作品はとても心トキメキました。現代風というのでしょうか親しみやすい面白さを感じました。氏の他の作品もみてみたい! 草津の湯 青の色がとても綺麗!良い色だなあ!ほわほわとけむる湯気、馬たちの様子などのどかでのんびりとした気持ちの良さ!構図のきりとりかたもおもしろいなあ! 修善寺の朝 父が修善寺の温泉が好きで、子供の頃家族で何度も行きました。だからこんな絵のような湯治場が昔はあったのかあ!と驚きながらこの絵を鑑賞しました。女性が普通に入ろうとしていますね。混浴なんかは普通だったのかなあ。こんな道の真ん中にあるなんて!絵としても面白いのですが、この湯治場の存在じたいが興味深いと感じました。 伊香保の夕方 墨の色が綺麗だなあと感じました。墨の濃淡が湯気の優しさとか人情とかをかもしだしているように感じます。墨で描くことでこの風景の味わい深さをより一層深めてくれているように思えてきます。うっとりしちゃいます! こちらはまた違う青邨の作品です。朝鮮之巻 大正4年「大正3年に名作「熱国の巻」を発表した今村紫紅の感化を受けて、大正4年に単身朝鮮に渡り平壌付近で取材した成果が本作です。第二回再興院展に出品され絶賛を浴びました。伝統画法から一歩抜け出た明るい青邨画のはじまりを告げる佳作といえます」絵巻風の作品でかなり長い! 人々の描き方やその構図にワクワクするおもしろさを感じました。青邨自身のワクワクも感じるような気がしました!どちらの作品も東京国立博物館にて。 #大正時代 #墨 #日本画家 #前田青邨 32 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート