ジル・ドゥルーズ& フェリックス・ガタリ『千のプラトー 資本主義と分裂症』 読書メモ(26)
15 結論ーーー具体的規則と抽象機械①
・地層は大地のの〈 身体〉 の 上 での 凝固 の 現象 で あり、 この 現象 は 分子 的 でも あれ ば モル 的 でも ある。 つまり それ は 蓄積、 凝結、沈殿、褶曲といった現象なのだ。
・一つ の 地層 は 明らか に、 実に 多様 な 形式 と 実質、 変化 に 富む コード と 環境 を 示す。 それ ゆえに地層は、形式的な組織のさまざまな〈型〉をもち、実質的な発展のことなく〈様態〉をもち、その結果、地層は傍層や上位層などに分かれる。
たとえば、有機的地層はそのようにして分割されるのである。地層をさらに区分 する 傍 層 や 上位 層 は、 それら 自体 も また 地層 と 見なし うる(だから一覧表は決してすべてを網羅することがない。
・あらゆる粗野な脱地層化は、自殺的な もの や 癌 に 似 た もの になり かね ない。 つまり カオス、 空虚、 破壊 に 陥る か、 もっと 硬直 し た 地層 に 再び 閉じこもってしまうかして、地層は一定の多様性、差異性、機動性さえ失ってしまう。
・アレンジメント は すでに 地層 とは 別 の もの で ある。 しかし それ は 地層 の 中 で 形成 さ れ、 環境の脱コード化したゾーンで作用する。アレンジメントはまず環境から一つの領土を取り出す。あらゆるアレンジメントは最初は領土的である。
・地層 だけで なく アレンジメント も また 線 の 複合 から なる。 線 の 第一 の 状態、 第一 の 種類 を 定義 する こと が できる。それは線が点に、斜線が水平線と垂直線に従属している状態である。
線は具象的であるなしにかかわらず、輪郭 を 形成 する。 線 が 描き出す 空間 は 条里 性 で ある。 線 が 構成 する 数え られる 多様 体 は、 つねに 優越 的 あるいは補完的な次元にある〈一なるもの〉にしたがったままである。
・存立 または 構成 の 平面( 平面 態) は、 組織 や 展開 の 平面 と 対立 する。 組織 と 展開 は 形式 と 実質 に かかわる。つまり形式の展開と、実質または主体の形成にかかわるのだ。しかし存立平面は、実質とも形式とも無縁である。
・存立平面に登録されるのは、此性、 事件、 それ 自体 として 把握 さ れ た 非 身体 的 変形 で ある。 漠 と し た、 しかし 厳密 な 遊牧 的 本質 で ある。
・地層 を 逃れる 非 有機 的 な 強度 の 生 が アレンジメント を 横断 し、 輪郭 を ともなわ ない 抽象線、遊牧亭芸術の線、移動する冶金術の線を描く。
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