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思うままに夢がかなう超瞑想法とは?

何だか怪しげなタイトルとなっていますが、これは苫米地英人氏の著作名です。

苫米地氏によれば、日本で瞑想は、静かに座って思索を巡らせることといった程度にしか理解されていないので、それとは一線を画すため「超瞑想法」と名付けているということです。

超瞑想法として、様々な方法を挙げていますが、その内の一つとして、映画を使って瞑想する方法がありました。苫米地氏が推薦する映画として「スターウォーズ」、「マトリックス」、「インセプション」を紹介しています。この中で「インセプション」だけ観ていませんでした。

「スターウォーズ」の描いている世界は、大乗仏教の華厳経の世界だと述べます。「スターウォーズ」が、まさか、華厳の世界を描いているとは思いもよりませんでした。

「スターウォーズ」で華厳瞑想するには、お経と同じく、ひとつひとつのシーンに描かれている情報に意識を向けて、臨場感を強めることが大切で、特に、物語の背後にある華厳の世界観に留意する必要がある、と指摘しています。とは言え、西洋人が作った映画だから、すべてが仏教的ではないとも述べている。

典型的なのが、帝国軍の宇宙要塞デス・スターが星ひとつを丸ごと破壊してしまうシーンや、共和国がデス・スターを破壊してしまうシーンです。まるで天罰のように一気に人を殺してしまうのは、西洋的といえるでしょう。それを除けば、大筋は仏教的で、華厳瞑想の道具としてはいい映画だと思います。

苫米地英人. 思うままに夢がかなう 超瞑想法 . Cognitive Research Labs. Kindle 版.

「マトリックス」と「インセプション」は、華厳瞑想ではなく、ナートマン瞑想となります。「マトリックス」は、宇宙は心が作っているという「唯識」の世界観を表現しているが、限界があり、その限界を超えたのが「インセプション」だというのです。

「インセプション」は、昨晩アマゾンプライムで鑑賞しました。渡辺謙とレオナルド・ディカプリオが出演していました。現実、夢、潜在意識が錯綜した何とも難解な映画でしたが、あらかじめ苫米地氏の解説を見ていたので、ぼんやりながら理解できるところはありました。

苫米地氏は、『お釈迦様の脳科学』で「般若心経」はにせもの?」について言及していましたが、本書では、般若心経による瞑想法を解説しています。

お経を読むとき、ただ単に唱えればいいと思っている人が大勢いますが、それでは瞑想にならない、ひとつひとつの言葉、さらには物語全体に、どのような情報(書き手のメッセージ)が込められているか、強い臨場感で認識できてこそお経瞑想は意味を持つ、と言うのです。

仏教学者佐々木閑は、唱えるだけでもいいと述べていますが、苫米地氏が述べていることも一理あるものと思います。


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