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腸は「第二の脳」なの?

腸は「第二の脳」と言われているぐらいに大事な器官であり、お互い相関性がある。

日曜日が終わり、月曜日になると、ブルーマンデーと言われていたように、憂鬱な日であった。学生や会社員は、それぞれ出校や出社しなければならないというストレスから、お腹が痛くなったことがなかったでしょうか?

まったく無かったという方々は、幸せですね。

私の場合は、まず寝つきが悪い上に睡眠不足や下痢、便秘の繰り返しがあり最悪のコンディションでした。

ストレスが原因で腸の調子が悪くなるのだろうということは、何となく気づいていたが、医学的にも相関性あることが解明されているようです。

腸は脳と実際につながりがあり、全身の健康やウェルビーイングに影響を与えることがあるそうです。

脳と腸のつながりは、「腸脳軸」という独自の名前もついているほど重要で、「迷走神経」という特別な高速道路でつながっているのです。

「迷走神経」は、「腸脳軸」に沿って二種類のメッセージ送っています。

  1. トップダウン型:脳から腸に伝わるメッセージ。
    食欲を制御したり、食後の満腹感、食べ物の消化を援助する。

  2. ボトムアップ型:腸から脳へ伝えるメッセージ。
    お腹が空いた、トイレに行きたい、気分が悪い、吐き気がするなどのメッセージ。

脳の働きもすごいものがありますが、腸もそれにおとらない。腸には何十億という微小な細菌が住んでいて、それらをずべて腸がコントールしているからです。

さらに、腸には、細菌、ウィルス、真菌などの微生物が何兆個も生息しており、これらを総称して「腸内細菌叢」と呼ばれていて、われわれの全体的な健康とウェルビーイングに重要な役割を与えている。

この「腸内細菌叢」はセロトニンのような重要な神経伝達物質の生成を助け、われわれの気分、食欲、睡眠を調節する上の役割を果たしています。しかも「腸内細菌叢」のバランスが崩れると、セロトニンが減少する可能性があるのです。

セロトニンという物質は脳で生成するのだと思っていましたが、腸なんですね。

私は人前で話すことは苦手ですが、これは緊張するからでしょう。緊張や恐怖といったものを感じるのは、身体が「闘争・逃走」モードに入るからです。

この場合、脳が副腎に信号を送り、副腎がアドレナリンやコルチゾールなどのホルモンを血流に放出する。これらのホルモンが、危険と戦うか、あるいは逃げるかの準備をするのを助けるのです。

「闘争・逃走」モードのときは、食欲がなくなったりしますが、これは、生存に最も重要な筋肉と脳に血液と酸素を送ることを優先しているために、すぐに生き残ることにさしたる必要のない消化器は後回しにされるからでした。

この「闘争・逃走」モードがすぐに終わればよいのですが、長引くときは大変です。消化器官の働きが鈍ったり、完全に停止したりすると、さまざまな消化器系のトラブルが発生します。例えば、胃痛、消化不良、便秘などです。

確かに、仕事上のトラブルでストレスを抱えていたときは、まったく食欲がなく、昼休みに弁当屋から配達された弁当を、全残しか、ちょっとだけ箸をつまむということがほとんどでした。このまずい弁当をよくもペロリと平らげられる人たちがいるものだと感心しながら眺めていました。

これは、食べ物を適切に分解・吸収するための消化酵素や胃酸の十分でなかったからということになります。

ストレスに反応してコルチゾールが分泌されると、腸に炎症が起こるばあいがあり、その結果、腸の粘膜が傷つき、毒素やその他の有害物質が血液中に入り込む「リーキーガット」(腸管壁浸漏)と呼ばれる状態になるようです。

これにより、消化器系の問題、自己免疫疾患、さらにはうつ病や不安症などの精神疾患など、さまざまな健康障害を引き起こす可能性があるのです。

これは、実体験してきましたので、よく理解できます。長い期間、食欲のない状態が続いた結果、まさにうつ状態となっていたことがありました。

うつ病の元となっている消化器系の不良状態を治すには、睡眠を十分にとる、繊維系の野菜や果物を十分に摂取する等々があるでしょうが、私のばあいは、定年前に、職場を変えたことで、解消されました。

つまり、ストレスの大元の原因を断つことで治ったということになります。かなりの荒治療とはなりますが........。

もちろん、定年前に辞めたことで、経済的な不利益は、78歳となった今でも続いていますが、精神的な負担が随分と軽くなったーーー強がりもありますーーーのは幸いだと思っています。


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