親子で哲学対話
『親子で哲学対話』の著者苫野一徳氏の娘さんが小学4年生のとき、突然、哲学対話しようと声かけらたことから親子の哲学対話が始まったそうです。
うん?小学4年生で哲学対話をできるのかと疑問視するのが普通でしょうね。
できたしても、苫野氏自身が哲学者であり、しかも本質観取を専門分野としているからこそできるのだろうと思ってしまいます。
教育関係者向けの専門雑誌に対話の模様を連載すると、反響を呼んで、学校外の人々にも読まれるようになったということですが、意外にも「本質観取をわが家で続けたら、問題が解決した」という声もあがったそうです。
2024年度から全国の小学校で使用されている道徳の教科書(光村図書)にも、本質観取が取り上げられていると、苫野氏は述べている。
孫が小学5年生なので、ひょっとすれば、孫と哲学対話できるのかなという、微かな希望をもって、参考用として、本書を買ってみました。
苫野氏は、「哲学対話」がちょっとしたブームではあるが、本質観取が目指す共通了解を求めるのではなく、「前提を問い直す」とか、「自分とはちがう考え方を知る」とか、「視野を広げる」などをに重点をおいた哲学対話が国内外問わず主流だ、と想定している。
そのために、下記のように主張しています。
「本質」という言葉だけで構えてしまいますが、その上「観取」といういかめしい言葉が連なっているので、なんのこっちゃとなりますが、小学生でも使いこなしているという模様を本書で見せつけられると、老人でも「がんばらなくっちゃ」と思ってしまいます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?