（本編無料）あのときの彼女は誰だったのか

※タイトルに入れていた企画タグを外しました。
※本編、最後まで無料で読めます。ぜひスキを押して行ってくださいな。

（ #ショートショート 　本文410文字）

　博士に呼び出された僕は『世界一しょぼいタイムマシン』と書かれた椅子に座らされていた。
　博士は「気にしないで。謙遜だから」と言う。不安だ。

　マシンは起動後、椅子ごとバックドロップされる。その瞬間、適当な過去にタイムスリップし、そこで過去を再体験して飛ばされた直後に戻ってきて、クッションの上に落ちる。過去での記憶は残らないらしい。本当に世界一しょぼいかもしれない。

「行くわよ。スイッチオン！」
　僕はバックドロップされた。

＊

　大学受験会場。僕は焦っていた。消しゴムがないのだ。すると、うしろから消しゴムが飛んできて「予備のだから使って」と女性の声がした。無事試験が終わったが、彼女には会えなかった。

＊

　僕はクッションに落ちた。起き上がった僕のポケットから、消しゴムが落ちた。消しゴムには『節子』と名前が書かれていた。妻の名だ。

「博士、世界一しょぼいタイムスリップなんかじゃないですよ。これは宇宙一エモいバックドロップです」

いい発明ですね～。

はれるや( ´ ▽ ` )ﾉ。です。
こちらの企画に参加しています。
たらはかにさん、いつもありがとうございます。
よろしくお願いします。

主宰： #たらはかにさん
企画： #毎週ショートショートnote
お題： #世界一しょぼいタイムスリップ
お題（裏）： #宇宙一エモいバックドロップ

久しぶりの合わせ技です。
強引ですか？　いいえ、ゴーイング・マイウェイです。

参考資料

博士の活躍する、最近のお話はこちらです。

実験台になったのは佐藤くん。
奥さんが登場するお話はこちら。
そろそろ4人目が生まれるようです。

ということで、本編はここまで。
ありがとうございました。
はれるや( ´ ▽ ` )ﾉ。

またね～！

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