伊坂幸太郎「シーソーモンスター」は2つの時代のお話だった
本日読み終わった本について書いてみたい。
ほぼすべてを読んでいる伊坂幸太郎の作品。
本日読了したのは「シーソーモンスター」。
螺旋プロジェクト
8人の作家が異なる時代の海族と山族の争いを書いた限界突破コラボ。
伊坂幸太郎の担当は昭和後期と近未来。
まずはあとがきから読むべし。読了後(あるいは途中で)年表を眺めるのも楽しい。
シーソーモンスター
昭和後期。米ソ冷戦、バブル景気の時代。
嫁姑問題は、息子であり、夫である危機を救うための伏線だった…のかどうかはわからない。最終的に貿易摩擦は解消。そして時代は昭和から平成へ。
スピンモンスター
近未来。人工知能が情報を管理する世界。
自動運転車の事故で家族をすべて失った少年二人。檜山景虎は警察、水戸直正は配達人となり、新幹線の車内で再会。水戸が受けた依頼の謎。追う檜山。事態は思わぬところへ着地。そして変化を求め争いは続く。
最後に
ひとりで2つの時代を書いているのはそういう理由があったのかと驚かされる。
壮大なスケールで歴史を紡ぐ螺旋プロジェクト。他の作家の作品も読んでみたい。
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