宮崎の地でまろやかな孤独に想いを馳せる|博多幸福論#045
宮崎2日目。
ずっとぐずついていた空にもやっと光が戻ってきた。
私が宮崎に行ったら絶対に行きたいと思っていた場所、それは黒木本店。
麦焼酎といえば中々が好きだし、初めて百年の孤独を飲んだ時の衝撃は今でも忘れられない。宮崎の居酒屋で飲んだ橘もこれまた美味しい!
私・・気づいたの。好きなんだ。黒木本店のお酒、ぜんぶ好きなんだわ。
黒木本店が好きなんだ。
絶対外せない御焼酎蔵。
娘が全く興味ないのはわかってる。でも、ごめん。ここだけは行かせて!
宮崎市街から30分くらいだろうか。どんどん田舎へ車を走らせて、念願の黒木本店についに到着!待ってましたっ!よっ!!
・・・ん?
門が閉まっている。
電話してみる。
「・・お電話ありがとうございます。営業時間は平日の・・・」
へ・・平日!?
今日は休日・・・(号泣)
さすがに言葉を失った。
ホームページは見ていたけど、営業日の記載なんてなかったし。
一般に開かれた本店なら観光客も来るだろうし、当然休日もやってると思ってた。思うじゃん???
落ち込む私に夫「ほらね。事前に調べとかないから云々カンヌン・・」
こういう時、性格出ますよね。
逆の立場だったらさ、あなたどうなのよ。フン
やるせなさをどこにぶつけていいかわからず、ここまで来たからにはなんとしてでも焼酎を買って帰らなければならず、必死で酒屋を探す私。
うん。ありましたよ、ちゃんとね。
こじんまりとした店内には貴重な日本酒やプレミア焼酎が惜しげもなく陳列されている。いい気が漂っていて思わず深呼吸したくなる。
どこからどこまで買って帰るか・・それが問題である。
迷いに迷った挙句、百年の孤独、地域限定の中々(陶酔)、橘(20度)を購入。
キャンプ道具で車がパンパンじゃなかったらもっと買いたかった・・。
来た道を戻る前に他に観光するところなんかを探してみたが、全然ない。
ここでは自然が圧倒的に優位で、人間のなせることなんて山風や海風からのひと吹きでかんたんに飛んでいってしまうんだろうな。
北海道と通ずるところがある。
さて、そろそろ子どもの喜ぶところへ行かねば。
黒木本店からまたまたググーっと南下して着いたのは鬼の洗濯板。
知人におすすめされていた場所ではあったけど、岩を見ておもしろいのか?子どもは楽しめるのか?とかなり疑問ではあった。が、急に元気よく照りつける太陽に「あづぅーーーい・・」と文句を垂れながら、なんとか橋を渡りたどり着いた鬼の洗濯板はなかなかの圧巻であった。
ただただ海の波だけが作りだしたとは思えないような、なめらかなで独特の模様。きれいだなぁ・・。
鳥居をくぐって奥へ進むと、青島神社がある。
ここがまた最高!海の匂いがして、他にはない固有の植物からたくさんパワーをもらえる気がする。
本殿でお参りをしてそのまま帰ろうと思ったら、本殿の横にトトロに出てきそうな、くぐったら違う世界に行っちゃいそうな森林への不思議な入り口を発見。
入り口のトンネルには絵馬がたくさん下げられている。
ここは祈りの小道というみたい。
森の奥まで行くと、いかにも願いが叶いそうなイベントが用意されていました。もちろんすぐに小銭を出して娘に持たせてみる。
この平瓮(ひらか)という土器のお皿に小声で願いを伝え、磐境に投げ入れると心願成就するというもの。
「どうしたらいいの??」と謎の神事を理解できない娘。(それはそう)
「こうやって、『〇〇〇〇〜ますように』ってお皿に小さな声で言ってから投げるんだよ」と教えると、なんと私の言った例えの願いをそっくりそのまま言って投げてしまった。
そんな娘の夢は、昨年はお医者さん。今年はプリキュア。
来年はまた違う夢を語るのかな。
なんでもいいから楽しく生きていこ!
帰り道には念願のかき氷。
マンゴーのかき氷、贅沢で美味しかったー!!
素敵な青島神社を堪能したあと、宿を探したけどちょうどいいホテルが見つからず、泣く泣く福岡へ直帰しました。
美味しいチキン南蛮のお店やミヤチク、モアイは次回のお楽しみということで。またすぐにね、宮崎!