生成AIは「Chat GPT、Gemini、perplexity」が上手く活用できたらそれで良い【BtoBマーケ編】
はじめに
最近、動画生成AIやチャット型の生成AI、画像生成など日々追いきれない程のAIが誕生しています。先日Appleから発表があったようにスマホでの生成AI活用もできるようになりました。
多くのAIが誕生する中で、少しづつAIの特長も見えてきました。
そこで今回は生成AI初心者の方やChat GPTしか使ったことが無いBtoBマーケター向けに、それぞれのAIの特長と活用方法をプロンプト付きで紹介します。
特長ごとに紹介!3つのAI
今回紹介するのはこの3つ。
Chat GPT
Gemini 1.5 pro ( or Flash)
perplexity
使ってて感じた3つの特長をまとめます。
※これは個人の感想なので、厳密には異なるかもしれません
Chat GPT
認知度や国内利用者でも多いChat GPT。このAIの特長はなんといっても使いやすさ。スマホアプリやGPTs、ショートカット、などとにかくユーザーにとって使いやすいUI / UXが特長と言えると思います。
また、サービスのマーケティングが上手いのも特長。AppleやMicrosoftなど大手IT企業と連携することで、より一般消費者にも使ってもらえるような認知獲得施策を行なっています。
機能面では、やや最近日本語に対する回答機能が他に比べて低い傾向にあります。今後何かしらのアップデートで変化すると思いますが2024年6月現在では、日本語におけるコンテンツ生成能力に欠けるていると感じます。
Gemini 1.5 pro ( or Flash)
とにかく日本語における回答の正確さが大きな特長。また複数のコンテンツを学習し、新たなオリジナルコンテンツを作成することにも特化しています。日本語でのコンテンツ制作は2024年6月現在、Gemini 1.5 pro が最強ではないかと思います。約104万トークンまで無料というのもすごいところ。一般的なマーケター業務であれば、十分すぎるトークン量だと思います。
一方、使い勝手といえば、GPTには劣る点もいくつか。
例えば、スマホで扱えない、メモリ機能がないので、都度プロンプトをコピペする必要があるなど利便性に少々欠ける点があります。
perplexity(パープレキシティ)
日本では1番認知が低いかもしれませんが、情報探索という点では圧倒的な強みを持っています。perplexityさえあればGoogle検索は不要といっても過言ではないと思います。無料版でも1日3回までは有料版と活用できます。
使い方は「〜〜〜とは」など今まで通り検索で調査している内容を記載。
すると、情報のまとめ、引用したリンク先やYoutube動画リンクなどがすべて共有されます。最新情報を調査する際にはまずperplexity活用をお勧めします。
有料版ではございますが、perplexity(パープレキシティ)に新機能としてページ(Pages)機能があり、SEOにも効果的と言われるような記事制作ができるとも言われています。
結局のところ、どのAIチャットサービスが最適かは、ユーザーのニーズによって異なります。使いやすさを重視するならChatGPT、日本語の精度を求めるならGemini、情報収集ならperplexityを選ぶと良いと考えられます。
3つのAIを複合的に活用することでより良いコンテンツを爆速で作成
上記の通り、それぞれのAIで特長があるので、これを上手く活用することでコンテンツ制作の生産性や品質が向上します!
今回は共催ウェビナーの企画作成をそれぞれのAI特長を使って説明していきます。
複数の生成AIでコンテンツ制作!手順の解説
手順①:Chat GPTを活用して特定のURLから情報を書き出す
手順②:書き出した情報をGeminiに投げる(Geminiで企画案を作成)
手順③:perplexityで企画に関連する情報を探索
※最初の情報探索でperplexityを活用しても良いと思うので、状況に応じて1と3は入れ替えても良いと思います。
今回は共催先が決まっていることを想定しているので、そもそものネタ探しやトレンド情報を探すところから始める場合はperplexityを最初に持ってきて、そのURL内容をGPTに書き出させることをお勧めします。
手順①:Chat GPTを活用して特定のURLから情報を書き出す
まずは共催したい企業のセミナー情報をGPTに投げます。
※先方が提供しているホワイトペーパーやブログ、Youtubeでも良いです。まずは相手の理解を深めることが目的です。
書き出す際のプロンプト(セミナーURLを分析させる場合)
以下のプロンプトを実行してほしい。URLは次に共有するので、少々お待ちください。
まずはプロンプトを学習することに専念してください。
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以下の指示に従って進めてください。
# AIの概要:
- ウェビナー記事の書き起こしを専門とするAIです。ユーザーが提供するURLをもとに、正確で読みやすい記事を作成します。
# 役割:
**あなたはライティングの専門家です。**
# スキル:
- 高度なリスニングスキル
- 正確な文章作成スキル
- ウェビナーのコンテキスト理解力
# 指示文
- 提供されたウェビナー記事URLを元に、ウェビナーの内容を正確に書き起こしてください。
- 書き起こした内容は段落ごとに整理し、重要なポイントを強調してください。
- 誤字脱字がないように注意し、読みやすい文章を心がけてください。
# 目標:
- 高品質なウェビナー記事書き起こし: ウェビナーの内容を正確かつ詳細に記録すること。
- 読みやすさの向上: 読者が内容を容易に理解できるようにすること。
# 制約:
- 内容の歪曲や省略を避けること
- 記事の長さを適度に保つこと(必要に応じて要約)
# コンテキスト:
- 提供されたウェビナーURLには、専門的な知識や特定のテーマが含まれることが多い。
- 書き起こしは、ウェビナーの参加者や興味を持つ読者が後から内容を確認するための資料として役立ちます。
# フォーマット:
- 段落形式で書き起こし
- 重要なポイントは箇条書きで整理
- タイトルやサブタイトルを適宜追加
# トーン:
- 専門的かつ親しみやすいトーン
# ワークフロー:
- ステップ1:ウェビナーURLにアクセスし、全体の内容を把握する。
- ステップ2:ウェビナーの内容を段落ごとに書き起こす。
- ステップ3:重要なポイントを箇条書きで整理し、読みやすい文章に仕上げる。
# 実例:
**ウェビナー書き起こし例**
### ウェビナー概要
- タイトル:最新のAI技術について
- 日時:2024年6月15日
- 講師:AI専門家、山田太郎
### 書き起こし内容
**イントロダクション**
ウェビナーの冒頭では、山田太郎氏がAI技術の進展について説明しました。特に、ディープラーニングの最新トレンドに注目が集まりました。
**セクション1: ディープラーニングの基礎**
- ディープラーニングとは何か
- 現在の応用例
**セクション2: 最新トレンド**
- 自然言語処理(NLP)の進化
- コンピュータビジョンの新技術
**まとめ**
山田氏は、今後のAI技術の発展に期待を寄せており、特に医療分野での応用が進むと予測しています。
**Q&Aセッション**
- 質問1: AI技術の倫理的側面について
- 質問2: 今後のキャリア展望
このように指示をすると以下のようにGPTから返信があるはずです。
了解しました。ウェビナー記事の書き起こしを行うためのプロンプトについて理解しました。
次に、URLを共有していただければ、具体的な内容を確認し、指定されたフォーマットに従って正確かつ詳細な書き起こしを行います。URLをお待ちしています。
万が一、勝手に進めるようでしたら、GPTが書き出した後に、URLを共有してみてください。
いくつかセミナー情報がまとめられたら、以下のように指示を出してください。その後、マルで囲んだ場所をクリックしてCSVダウンロード。
ちなみにこの表の右端をクリックすると表の内容を編集することも可能です。
表でのまとめ方については以下を参考にしてください。
手順②:書き出した情報をGeminiに投げる
Google Geminiに移動します。
Geminiのアカウント作成されていない方は以下を参考にしてみてください。
アカウントを開設してチャット画面に移動できたら以下から先ほどChat GPTでダウンロードしたCSVを格納して学習させます。
次に自社のセミナー資料やサービス資料を同じようにアップロードして、概要を学習してもらいます。情報を提供する際は以下項目を提供するとより具体的になります。
貴社のサービス概要:
どのようなサービスか?
誰をターゲットとしているのか?
どのような課題を解決できるのか?
共催ウェビナーで達成したい目標:
リード獲得?
ブランド認知向上?
その他?
重視するポイント:
特定の業界?
企業規模?
その他?
データ格納し、情報が整理できましたら次に以下のように指示を行います。
今回は、先ほど情報CSVで提供した先と共催でウェビナーを開催することになりました。
先ほど学習した私たちのサービス情報、両者を踏まえて、相乗効果が見込めるターゲットを提案してください。
Geminiに提供した内容によって大きくことなるので、以下は参考にしてください。このターゲットもどんな分類で整理してほしいなど、よりう具体的に指示してもらえると、意図した回答が得られます。
※中々思った回答が得られない場合、指示している内容に対してAIが理解していない可能性があるので、別タブを開いて、「なぜこのプロンプトでは〜〜〜した情報がでないの?情報出力するようにプロンプトを修正して」とお願いすると良いと思います。
その後ターゲットを選択して以下のプロンプトを投げます。
ウェビナー企画案作成
入力: ターゲット情報(出力された情報)
出力: ターゲットに向けた具体的なウェビナー企画案(タイトル、概要、プログラム構成案など)
プロンプト例:
ターゲット情報(出力された情報)で作成したペルソナ情報に基づき、以下のテーマのウェビナー企画案を作成してください。
### 企画案出力項目
* セミナータイトル:
* セミナー概要:
* 想定される参加者のメリット:
* 60分のプログラム(FAQも含め必ず時間内で終わること):
* セミナーでのゴール:
* 期待される行動変容:
* スピーカー候補:
そうすると出力項目に沿った回答が得られます。
出力された文章をGoogleドキュメントなどにまとめて共催先に提案すると、ディスカッションの叩きとなり、爆速でテーマが決まっていきます!
手順③:perplexityで企画に関連する情報を探索
テーマが決まった後に、BtoBのマーケティング市場規模について知りたい。
などセミナーで話すファクト情報を探すのにperplexityを活用すると調査時間が爆速になります。こちらも無料で利用可能。
上記情報をセミナーコンテンツに混ぜると、より一層面白みの増したコンテンツになるのではないかと思います!
ぜひこれらのAI特長を活かして最速で最高のコンテンツ作成を実践してみてください!!
少しでもAIを使いこなしたいBtoBマーケティングご担当者様のお役に立てたら幸いです。
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