いざとなったら、寝る
何をやっても追い風、すべてがうまく進みすぎることもあれば、逆も然り。悉く積木は崩され、積みなおすことを許されないときがある。新しい土地建物との相性なのか、自分の隙間に魔が差しこむのか、すべてが最悪の事態に向かって加速しつつ転がっていくことが稀にある。今日もまさしくその通りで、とばっちりがとばっちりを呼び、不機嫌が不機嫌を呼び、不注意で流血が止まらぬほどの傷までつくるはめになり、好きでやっているはずの仕事まで肯定できなくなるほど落ち込んでしまった。
数年前、遠方で仕事をした際も、事務所ではなく出張先になぜか飛んできたクレーム案件に対応することになり、当時の恋人からもらったネックレスがちぎれて無くなり、髪飾りをなくし、こことは相性が悪いのかな、と思っていたら、退勤間際に売上金が盗難に遭遇。文字どおり、とほほ、とつぶやきたくなる1日だった。
何をやってもだめなときはあるものだ。下手に落ち込んだり、じたばたせずに、寝るべし。河合隼雄先生が「いざとなったら寝る」と仰っていたのを思い出す。この言葉には本当に助けられていて、よく使う手になっているけれど、切り替えるにはとてもいい手段だと思う。寝て起きれば別の日だ。
寝る前に、ありえないくらい濃い濃度の塩風呂で清めよう。傷口にえらくしみそうだけれど。