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北海道旅行記➀-農村の風景-

今年の夏、初めて北海道に上陸しました。

最初に訪れたのは、小樽から車で40分程の場所に位置する赤井川村。
赤井川村は四方八方を山に囲まれた〈カルデラ〉状の地形をなしています。
人口は1165人(令和2年時点)。
約600世帯が、広大な自然の中で暮らしています。

まず、森を抜けて見えてきたのは、本州とは一味違う農村の風景。
本州よりも気温が低いからか植生も異なり、
どこかフランスの田舎を連想させます。

赤井川村には、
大きなスーパーマーケットやショッピングセンターはありません。
背の高いビルもありません。
どこにいても、ぐるっとあたりを見渡すことができます。

新鮮な光景に見とれているうちに、農産センターに到着。
短い時間ではありましたが、ミニトマト収穫を体験させていただきました。
一番に感じたことは、
夏場の収穫は肉体的に本当に大変であるということ。

たくさんなっているミニトマトの中から、
出荷に適したものだけを選んでいくのですが、
足元になっているものから、自分の肩程の高さになっているものまで、
くまなく確認して作業を進めていきます。
これを何時間も毎日行っていたら、間違いなく足腰を痛めます、、
これを生業にしている農家さんは本当にすごいです。

生産者の立場からすると、大きい粒の方が収穫は効率的になるので、
楽なのだそうです。(小さいものを300粒とるのと、大きいのを100粒とるのでは、重さが同じだから)
しかし、消費者が求めるのは小さい粒。
食卓に出す側としては、カットする手間も省くことができるし、
小さい子供のいるお家では小さい粒の方が食べやすいからです。
そのため、体力的には大変でも、できるだけ消費者に買ってもらうために、
生産者は小さな粒のミニトマトを作ります。

「消費者の皆さんにはしっかりと意思表示をして貰いたい。小さいミニトマトを食べたい!という声を聞くことができれば、生産者も頑張って作ります。」

私たち消費者は、生産者である農家の方々にもっと敬意を払うべきです。
そして、大切に育ててくれた農作物を、
適正な価格で購入し、美味しくいただく。
感謝を伝え、自分の求める食を発信する。

物理的に感謝を伝えるのは難しいと感じた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、現在は生協等を通して生産者の顔が見える形で購入することも、可能な時代です。

食は、農業は、私たちが生きていくために欠かせません。
だからこそ、自分自身で一つ一つ食を選択していく必要があります。
皆さんは自分の暮らしの中にどんな食があったらいいな、と考えますか?

まだまだ私の北海道旅行記は続きます。
次は、向日葵畑での体験からスタートです!


収穫を待つミニトマト

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