雨の土曜日

朝からシトシトと降る雨。
予定のない休日は、雨だから外に出ないと決めて家にこもるのも一つの贅沢。
仕事の日は雨でも、どんなに気が乗らなくても、行かなくてはならない。

でも今日は違う。
この「出ない」と決められる自由のなんと贅沢なことか。外に出たくない休日の雨の日も、捉え方一つで贅沢な日。
朝からその選択の喜びを噛み締める。

午前中は掃除に励む。
毎日掃除機をかけても長い髪の毛が必ず落ちている。
人は一日に100本の髪の毛が抜けると聞くけれど、ロングヘアの私とセミロングの娘が、存在感を放ちながら掃除をした側から落ちる。髪の毛といたちごっこ。
自動掃除機が欲しい・・・ついでに食洗機とドラム式洗濯機も欲しい。
未だにアナログの我が家。

雨だからとて、一日中家にこもるのもつらい。
午後は子どもの秋服を買いに行く。

急に涼しくなると着る服に困る。昨年の服はもうパツパツだ。
老いて小さくなる私と、大きく育っていく我が子。
あと数年で子どもの干支が一周するなんて、時の流れの早さに驚かされる。

家に戻り、温かい飲み物を片手に窓の外を見る。
結局、雨は一日降り続いた。
何でもない日常の中に、こうして贅沢を感じられる時間と心の余白。

だから、予定のない休日の雨は、なんとなく好き。