スタートラインに立つ、いや、混じる
大学前期の私は、劣等感の塊だった。
いつも誰かと比べて、傷ついていた。そういうのって一種の自傷行為だとは思うんだけど、メンヘラみたいになってしまっていた。
せっかくできた友達にも当たってしまったり、カウンセリングや精神科にもお世話になった。自分が自分じゃないみたいで、苦しかった。
でもちょっとずつ前進してきた。薬を飲んで、noteやカウンセリングで愚痴を吐いて、コンプレックス解消のためにできることはした。
ちょっとずつ楽になってきた気はする。
きっかけとして一番大きいのは外国に行けたことだと思う。
今までの自分は、外国に行ったことがあるかどうかで人を見てしまっていたから、そこをなんとかしたかった。
実際海外はたいしたことなくて、だから海外に行ったことある人もたいしたことないんだって、そういうのに気づけたことは私の考えを大きく変えた。
みんなに、早稲田という大学に溶け込めた気がした。今まで浮遊物だったものが、だんだん液体化していく感じ。
浮いていると思っていたけれど、実際はそんなことなくて、周りのみんなもすごいと思っていたけれど実はたいしたことなくて、私ってすごいんじゃないか、という高校までの一種の万能感。
それが着実に戻ってきた気がする。
相手を見下すことで自己肯定感を上げるのって人としては良くないかもしれないけど、精神衛生上は一番いいんだよね。
だって私は人間だから。不完全な存在だから。
学校に溶け込むことは難しい。それが自分とかけ離れた存在がたくさんいるところならなおさら。
もがいてあがいて、息をする。そんなことになるなんて、思ってもみなかった。