ヒカルの碁という最高の囲碁入門漫画 #思い出のボードゲーム
漫画が原作であるこの作品に初めて触れたのはたしか小学生の時に観たアニメが最初だったと記憶している。
『ヒカルの碁』に出会う前の私は、学校の授業が終われば友達と公園に遊びに出かけて走り回り、または当時ハマっていたNARUTOに影響され本気で忍術を会得しようとしているようなどこにでもいる普通の小学生だった。
遊んだことがあるボードゲームといえばせいぜいトランプのババ抜きくらいなもので、盤や駒、石を使う本格的なボードゲームは存在すら知らなかった。そんな小学生の私は何気なくチャンネルを変えていたテレビにたまたま映った『ヒカルの碁』というアニメに衝撃を受ける。
「何をしてるのか全然わからないけどなんかカッコいいしおもしろそう!」
実に単純な子供であるがこれこそが『ヒカルの碁』の魅力だと思う。
囲碁の知識が無ければ何をしているのか全く分からないのだ。それでもストーリーの展開、白熱の対局シーン、登場人物たちの葛藤や苦難、それを乗り越える強さなど、知識のない未経験者でも熱くさせるような面白さがこの作品にはこれでもかというくらい詰まっている。
と、このままでは思い出のボードゲームではなく思い出の漫画作品についてのnoteになってしまうので作品についてはここまで。気になった方はぜひとも『ヒカルの碁』をご一読いただきたい。囲碁を打ちたくなること間違いなし。
囲碁という未知のボードゲームに触れた私の行動は凄まじかった。
『ヒカルの碁』のアニメを見終わった後は漫画を買いあさって読破し、同時に祖父の家へと赴き碁盤と碁石を引っ張り出して疲れてやめるまで対局を楽しんだ。
広大な盤の上に交互に置かれていく黒と白の石たち。それらが描く規則的であり不規則でもある模様は子供ながらにアートや芸術のような感動を覚えた。
その熱意はとどまることを知らず、近所で開かれていた子供囲碁教室に親を説得して通って腕を磨き、小学校ではクラブ活動が放課後にあったのだが先生に直談判し囲碁将棋オセロクラブを開設し、友達をも巻き込んだ。
最終的に囲碁の大会に出場し、なんと優勝までしてしまった。
そんな小学生の頃の将来の夢は囲碁のプロ棋士だった。
その後は中学生になり一緒に囲碁をしていた友達も部活や他の物へと興味が移り、ひとりで細々と続けていたが入部していたソフトテニス部が忙しく尻すぼみ的に囲碁からは遠のいてしまった。高校生になり再燃したりもしたが続くことはなく。思い出の一部になった。
これが私がドはまりした囲碁という思い出のボードゲーム。
(社会人になり同じような流れで将棋にドはまりするのはまた別のお話)