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2023年7月の記事一覧
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書評_変化の速い時代に対応するためのパラレルキャリア__おじさんの定年前の準備_定年後のスタート__今こそプロティアン_ライフキャリア実践___
コロナ渦を遡ること10年前は、スマートフォンの進化や各種SNSの浸透、世界的に進んでいる新しい社会づくりについて人々は予想できていなかった。 コロナの影響を受けて各種サブスクリプションサービス、オンラインミーテイングツールZoomやUber Eatsの出現など世の中の変化はさらに加速したといえる。 つまり、この先10年、世界はさらに速いスピードで進化を遂げて今までのセオリーが通用しない形態になることが予想される。 一方、巨大企業は「組織を守る」ことが優先される傾向にある。つまり、失敗しないことが求められ、新しいモノを取り入れ挑戦することに消極的なのである。 さらに、50~60代の男性は「部下の前で失敗したらどうしよう」「〇〇を知らないことが‥‥」といったように新しいことに挑戦したがらない傾向がある。 つまり、便利なモノを見過ごして、自分は現状に留まる傾向がある。 社会や時代が進化しているなか、現状維持することは衰退しているのと同じ。 そんな困った状態に陥らないために著者が推奨しているのが“パラレルキャリア”。 つまり、本業と並行して複数の経歴を同時進行で身につける働き方である。 本書では、定年後に長年の夢を実施した60代。大企業に勤めながらイメージコンサルタントとしてキャリアを積む50代男性、収納アドバイザーとして活躍する40代男性などの事例が挙げられている。 「定年3年前だから資格をとる」という発想ではなく「定年後に〇〇として生きるため、本業の合間にできることを今から始めて実績を積むことが大切」と説いている。 人生100年時代。会社が面倒を見てくれるのは定年まで、その後の人生を明るく過ごすには、現役時代から独立に必要なスキルを高めながら進化する社会に対応できる自分磨きをしておくことが大切である。 おじさんの定年前の準備、定年後のスタート ~今こそプロティアン・ライフキャリア実践! ~ 作者:金澤 美冬 発売日:2021年9月22日 総合法令出版
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書評_一流教師から学ぶ林_修氏の_仕事は_勝ち負け_で考える__林修の仕事原論_-_壁を破る37の方法
東京大学法学部卒業後、日本長期信用銀行を5か月で退社し、東進ハイスクールの講師となった林 修氏。 現在ではTV番組のMCや講演など様々なところで活躍しているが、一流講師になるために普段どのように仕事と向き合い、どれほど自分にシビアに向き合っているかが記されている。 この書籍の仕事原論は著者がこのやり方を受け入れて仕事をするようにと指南しているのではなく、他者の「仕事観」を知ることで、自らの「仕事観」を見直すきっかけになればという思いが記されています。 自分の仕事観をより引き上げてくれる一冊です。 林修の仕事原論 作者:林 修 青春出版社