歩くこと―メッセージ

できなかったことを
悔やんではいけない

ただ
できなかっただけ

できることが
すべてではない

そのときの
自分の選択を

悔やんではいけない

悩み

苦しみ

そして

選んだのだから

そのまま進んでもかまわない

誰もが自分の道を歩いているのだから

誰かが決めた道を素直に歩いてはいけない

羨ましい時もあるだろう
どこかキラキラして
どこか楽しくて

それもまた自分

前ばかり見ていても疲れてしまう

何度も振り返ってしまえば
前がわからなくなる

そんなときは

今いる場所を確かめればいい

足元には大地が広がる
重力に負けじと
心臓が脈を打つ
血液がその体内を駆け巡る
広げた手のひらで風を感じる
どこからか
音が聞こえて
どこからか
命の香りがしてくる
見上げれば
空が雲を流している
そのはるか彼方に宇宙がある
そして
そこに自分はいる

そう
なに一つ
悔やむことなく
時は流れている

生きている

それでいい

その苦しみを感じることができている

その悲しみを感じることができている

孤独も寂しさも
情けなさも

その
苛立ちも

すべて

責めなくていい

嘲笑わなくてもいい

生きているのだから

今

確かに

生きているのだから

それができるのだから

できないことを

悔やんではいけない

大丈夫

できなくても

大丈夫

あなたは生きている

わたしは

わたしが生きている限り

そう

伝えたい

あなたはあなたの道を

あなたのままで行けばいい