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自分のことをどれだけ書けるかやってみたーその14

昨夜の皆既月食で心乱されたのか、何か琴線に触れるものがあったのか
本日、とかく頭の中が混沌としていてまとまらない。

前回のその13で狂おしいばかりの恋の妄想についてつづったのだけれど
今年は凝りもせず、否、飽きもせず、一向に妄想から抜け出す気配はなく、
半身は別世界で生きていますな状態でまもなく今年を終えようとしている。

おめでたいのか、幸せなのか、それとも、不幸なのか…

実は今年のうちに始めてみたいことがあったのに
始められていないというていたらくな事態に先ほど気が付いた。
確か、とある方にやってみたいことがあると宣言はしたものの
未だ、実現されていない。
いつものことだとやり過ごすのか、
いやいや、やってしまうのか。

答えはシンプルだ。
そう、やらなければ始まらない。

だから、始めてから形を整えていってもいいのだけれど、
なんだか気乗りしない。
そう、妄想が邪魔をしているのだ。

20代のころの自分だったら、有無を言わずに始めていた。
30代のころの自分だったら、悩むくらいなら辞めていた。
そして
今、40代のわたし。さぁ、どうする。

年齢を重ねていくと冒険しなくなるとはよく言ったものだ。
それをつまらないことだと思っていた自分がいたことも事実で、
そうはなりたくないと、未熟な心のままで無邪気にいたい。
そんな想いを抱いていた自分もいた。
けれど、実際、考え方や見方、想いを巡らせる方向性というのが変わっていって今の自分になっているのならば
慎重になったことへの否定はできない気もする。

今のわたしなら。

そう、今の自分をしっかりとらえられているだろうか。

きっと皆既月食のせいだ。

昨日からどこか、奥底で眠ってしまったどろっとした感情が上へと上がってきている。

わたしは自分でいうのもなんだけれど、裏表のない人間。
けれど、人にすべてを見せているわけではない。
ここではこの一面を。
そこではあの一面を。
という感じで、おそらく場所や相手によって雰囲気は変わっているにちがいない。
目立つことなく、ただ、静かに。
意図しているわけではないけれど
いつのまにかそんなスタイルだった。

水のように生きていきたいと思っていたことがある。
それは一滴から始まって、やがては海へと流れていく。
始めから決まっているようでも
その一滴は進むべき道を自分で決めている。
そんなふうに水を捉えて、そうありたいと願ってきた。

できているだろうか。

ふと忘れていたようなことまで思い浮かんできてしまう。

厄介なものだ。

忘れていたら忘れていたで困らないけれど、
失くらない想い。

ひとりで見上げたその赤銅色の月。
沸々と溢れてくる想い。
そして、ただ、空を見上げている自分。
この鼓動は鼓動なのだろうか。
そんなことを感じながら
わたしはまた妄想する。
すれば確かに感じられるその温もり。

「月がきれいだね」
「あぁ…」

「そろそろ、行くぞ」
「うん」

そんな小さな幸せを、一人描いてみる。

これは物語になるだろうか。

車に置き忘れた水筒を取りに行くまでの刹那。
わたしはもう一つの現実の中で月を感じる。

かつてわたしはこの月食を見上げ、いつかまた見上げるのだろうか。
あの時のわたしは何を感じたのだろうか。
そして、その時のわたしは…
そんなこと、考えてもしょうがないのに。

裏表がないと言ったけれど、きっとわたしは中の自分を外に見せないタイプなのだろう。

そう、最近はいつもこうだ。
今、やろうとしていることの準備だとか調べ物をしようとはするのだけれど
気が付くと別なことばかり。
集中力が足りてないというか
いまいち、スイッチの入りが遅い。

これは迷いなのか
それとも現実的に考えて無理なのか。

やれる自信がないのだろうか。
確かに、お金もない、知識もそんなにない、そして時間もうまく使えない。
言い訳なのだけれど
これがわたしの現実だ。

悩ましい。

いや、ほんの少し、立ち位置を変えればいいのだと思う。

一言、二言、軽く口にしてみたらいいのだろうと思う。

先行きなんて誰も知らない。
そんなことも分かっている。

そう、今、わたしは何かよくわからない勝手な自分の思い込みで悩んでいる感じに浸っている。

そして、何となくその混沌が好きなのだ。

しばらく、ぐでぐでとしていると声が聞こえてくる。

その声を待っている。

そしてまたわたしは溺れていく。

その繰り返し。

世の中の人は体半分、妄想の世界に預けているのだろうか?

頭の中で繰り広げられる会話を感じ取りながら
洗濯したり、掃除したりしと現実の中を生きている。

あまり器用ではないので
一つのことをしながらできることは限られるけれど
意外とできてしまうものだ。というかそうやって生きてきている。

どおりで、最近は糖分を欲するわけだ。
眠いのもそのせいだ。

なんだか、言い訳ばかりだなぁ。

自分のことを書くって言い訳を並べて
深く反省することなのかもしれない。

思い煩うようなことはここに書置き忘れてしまおう。

いつか読み返したときに
誰だこいつ?となるくらい気にせずにいられたら
笑える小話。人生のスパイス。
なんてことになっているだろう。

わたしは無常。
わたしのペースで生きていく。






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羊
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