心の声を聞く②
①の続きです。
あれから、心の中をのぞいてみたところ、私の心の中にある気持ちに気づいた。
ひとつは「どうせいつか嫌われる」という思い。
どこか達観しているような、冷めているような感じ。
もう一つは、「嫌われたくない」という思い。
こっちは恐れているような、おびえているような感じ。
「嫌われたくない」もけっこう強い気持ちなのに、「どうせいるか嫌われる」っていう気持ちのほうがまるで空気みたいにそこにある。
煙草をふかしながら、高い椅子に座って「(私なんて)どうせいつか嫌われるんだから」って言ってるみたいな。
でも、その気持ちをよく見てみると、もっと心の奥底に見えてきたのは「嫌わないで」という気持ちだった。
イメージの中で、「嫌わないで」という気持ちを手のひらに取り出してみると、その「気持ち」は、小さくてふわふわの動物みたいな形で、ぶるぶると震えている。
そして「そのままの私を嫌わないで」と言っていた。
「わかったよ。そうだよね。嫌わないでっていう気持ちがあるよね」と声をかけると、その「気持ち」は「そのままの私でいい、って言ってよ!」と伝えてきた。
そうかそうか。
「嫌われたくない」「どうせ嫌われる」「嫌わないで」「そのままの私を嫌わないで」という「気持ち」は、本当は「そのままの私でいいよ」という肯定を求めていたんだな。
それから、手のひらに乗った「気持ち」に「そのままのめいちゃんでいいよ。もし嫌われても、私は絶対に嫌わないよ。だから、そのままでいていいよ」といっぱい声をかけてあげた。
「気持ち」は安心すると、落ち着いて、「嫌われたくない」も「どうせ嫌われる」もいなくなり、「嫌われても私だけは絶対に味方だから大丈夫」という気持ちに変わっていた。
すごく不思議なんだけど、否定するような気持ちや、感じたくないような気持ちがも、本当の気持ちを探っていくと、必ず自分を励ましてくれたり、味方でいてくれたり、肯定してくれるような気持ちがあることに気づく。
ああ、こんなにも私は私を今まで傷つけて、責めていたんだな、と気づく。
そして、どんなときにも自分の味方でいること、責めたくなる気持ちもまるごと「いいよ。そんな気持ちあるんだね」と言ってあげられること、それが大切なんだと気づく。
否定的な気持ちも、嫌な気持ちも、いつも私に大切なことを気づかせてくれてありがとう。
いてくれてありがとう。