【教壇に立つ20代のあなたに伝えたいこと】尖りが教員ライフを支えるかも
みなさんこんにちは!
じんぺーです。今日もある本を紹介していきたいと思います。数日前にさるさんの本を読んで、レビューできた勢いのままに連続でnote更新できてうれしいです!
今日紹介する本は、樋口万太郎・小谷宗著『教壇に立つ20代のあなたに伝えたいこと』です。いつもと同じですが、ぼくのレビューは本当にさらっとしているので、ぜひ手に取って読んでくださいね!
さっそくいってみましょう!
教壇に立つ20代のあなたに伝えたいこと
まずは、この本の著者の先生方を簡単に紹介します。1人目の先生は、樋口万太郎先生です (@m012467)。
現在は、大阪の香里ヌヴェール学院小学校で先生をされていて、以前は、大阪教育大学、京都教育大学の付属小学校などを歴任されています。ボウズの強烈なインパクトとともに、算数をはじめとした授業実践を発信し続けておられます。Teacher Aideの1番最初のイベントで登壇して頂いたという過去もありますし(なつかC)、万太郎さんがぼくたちのクラウドファンディングの1番の支援者です。
もう1人は、小谷宗先生 (@k.t_senn) です。
Instagramで主に、若手の先生や学生向けに発信をされています。小谷先生自身が、今回の本のメインターゲットである「20代の先生」ということになります。ぼくはお会いしたことはないのですが、ぼくのパートナーが小谷さんのことをよく知っているみたいで…何かと縁があります!
そんなお2人が書かれた教育書について紹介していきます~!
なぜこの本を紹介しているのか?
そういえば、本書で、お2人がおすすめの教育書をずらっと並べておられるところがあるのですが、その中で万太郎さんが「人からこれは読んで!とおすすめされた本、怪しくないですか」と書いていて、今そのおすすめをしているので、若干気が引けるのですが笑
なぜこの本を紹介しているのか、は書いておいた方がいいと思いました。なぜなら、ぼくは、「20代の先生」ではないからです。後半が違います。前半は合っています。
つまり、ぼくは先生じゃないけど、周りに「20代の先生」がたくさんいます。そんな人たちにちょっとでも届いたらいいなと思って、書こうと思いました。
2人の先生、めっちゃ苦手なことありません?
さて、いろいろ前置きをしてきたところで、やっとで中身を簡単に紹介していきます。
この本は、1章で、お2人の初任から、今までに至る教員ライフのハイライトがえがかれていて、その後、「授業」や「学級経営」などテーマごとに、若手の先生から実際に聞かれた質問について答えていく、という方式をとっています。小谷先生が先に答え、万太郎先生が小谷先生の答えも踏まえつつ、回答していく、という感じですね。
ある種、小谷先生が読者の人に何かを教えているようで、小谷先生が教えられる「20代の先生」代表のような構図にも見えます。メンター関係を第3者視点で見る、というのも気づきが多そうです!
そして、そんなお2人の回答を読んでいて、あることに気づきます。それは、
「お2人、めっちゃ苦手なことありません?」
ということです。「叱ること」、「研究会で意見を言うこと」、「保護者対応」、「電話連絡」などなど、「苦手なんです」というのが第一声になっていることが多いと思いました。(万太郎さんと何度もお会いして、お話を聞いている感じだと、「いや、それ嘘でしょ!」と思わなくもないですが笑)
苦手なこともたくさんある中で、充実した教員ライフを送っている先生がたしかにいる、ということにある種の安心感を覚えると同時に、気づけることも多いのではないかと思います。
尖る
苦手なことが多いと書いた一方で、お2人の得意なことも鮮明に書かれていると思います。万太郎先生でいえば「授業」、小谷先生でいえば、もう少し絞って「算数の授業」ということになるでしょうか。
たぶん、この得意がお2人の教員生活をドライブさせ、豊かにさせてきたのではないかと感じました。
小谷先生は、大変で忙しかった1、2年目(特に2年目は、単級かつ、高学年で大変だったようです)でも算数の授業を作ることだけは、やっていたと書かれていました。この譲れないところがあるというのが、心の支えになっていたのではないかと思います!
万太郎先生は、「頭は丸いが、キャラは尖る」というキャッチコピーを掲げておられたことがありました(今も言っているのかな…?)。まさに、尖る (得意を伸ばす) ことを常に意識しておられるのではないか思います。
得意を伸ばすための1歩目
この本で、1番心に残った1フレーズがあります。小谷先生の「読書は働き方改革に欠かせない」というフレーズです。
ぼくが特に「働き方改革」というテーマに興味があるから、かもしれませんが、とてもしびれるパンチラインでした。
前節で「尖る」ことが若手の教員ライフを支えるのでは、ということも書きましたが、この尖るための1歩目こそが、小谷先生の仰る「読書」なのではないかと思います。
それは、時間を生み出す、自分をアップデートするという意識に替えていくのももちろんですが、何より、みなさんが手に取った本の中に「自分の得意」になりそうな種があるのではないか、と思っていたりします。
万太郎先生が「おすすめされた本は怪しいと思ってしまう」と書いたのもこの辺りに繋がっていて、結局は自分がこれだ、と思った本の中に今の生活を上向きにさせるヒントがあるのではないかと思っています。
予想されていたかもしれませんが、ぼくの締めの言葉は、「そんな本を読む1歩目」として、この『教壇に立つ20代のあなたに伝えたいこと』はいかがでしょうか?となります笑(さっきと言っていることが違うので、みなさんに読むべき本があるなら、そちらを優先してくださいね!)
あ、ちなみに、万太郎先生の学生向けに書かれた前著『これから教壇に立つあなたに伝えたいこと』もおすすめです!
それでは~!
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