Portraits : 27-Oct, 2024
前回のフルサイズフィルムでのポップなスナップポートレートから、今回は6×7フォーマットでのシックな正統派ポートレート(…をあまり撮らないので、正しいかはともかく)
令和の世でも、まだまだお仕事カメラとして使われているPENTAX 67ll
やはり貫禄の写りというか、商業感のある写真が上がります。
銘玉と名高い105mmを堪能するために全て絞り開放で撮っていますが、ボケの滑らかさや周辺部の絶妙な収差感など、巷で散々言われているような良さは語るまでも無し。
とは言っても、レンズ設計としては充分オールドレンズの類。高解像度な最新のデジタルカメラでは、その分離感から、ややもすれば粗と捉えられてしまうようなお茶目ポイントもあるはず。
そんなところもひっくるめて、120フィルムの豊富な粒子が画をまとめ上げた結果、気品とも言えるような、絶妙に雰囲気のある写真が仕上がるように感じます。
あとは6×7というスクエアに近いこのアスペクト比も、商業写真を連想させることに一役買っているのではないかと思っていたり。
Photo works by HITSUJIRUSHI.