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NETFLIX「ブラッシュアップライフ」レビュー バカリズム脚本
※ネタバレなし
バカリズムさんが脚本を手がけたドラマ「ブラッシュアップライフ」は、今年一番面白かったドラマでした。主人公が人生を何度もやり直すという設定と、そこに潜む深いテーマが魅力の作品です。
芸人としても活躍するバカリズムさんならではのユーモアがちりばめられている一方で、実力派俳優・安藤サクラさんをはじめとする豪華なキャストたちが生き生きと物語を彩ります。
このドラマを通じて「生きる」ことの意味や、人と人とのつながりの大切さを改めて感じさせられた方も多いのではないでしょうか。
平凡な主人公が迎えた衝撃の運命
物語の主人公は、地元の市役所に勤務する近藤麻美(安藤サクラ)という独身女性です。目立った波乱もなく平凡に暮らしていた彼女は、ある日、不慮の事故で命を落としてしまいます。
次に目覚めた場所は、真っ白な空間。そこには「受付係」(バカリズム)と呼ばれる人物がいて、麻美さんは「来世に生まれ変わるか、今世をもう一度やり直すか」を選べると知ります。
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人生のやり直しが生むユーモアと感動
バカリズムさんが紡ぎ出す物語は、全体的にやわらかな空気が流れています。登場人物たちの会話や、何気ない日常のシーンにクスッと笑えるユーモアがたくさん散りばめられているのです。
その一方で、人生をやり直すという行為が積み重なるほど、特定の選択で誰かの運命が大きく変わってしまうなど、「もしも」の要素が繊細に描かれています。
タイムリープによって引き起こされる出来事は、「自分の生き方を見直すきっかけ」になるかもしれません。
笑いだけではなく、しみじみとした感動が絶妙なバランスで組み込まれていることが、このドラマの大きな魅力だと感じます。
笑いながら学べる、優しい世界
このドラマの魅力は、なんといっても「笑いと学び」の両立にあります。何度も生まれ変わる麻美さんが毎回違う選択をした結果、友人や家族の人生までも変わっていく展開には、ついつい夢中になってしまいます。
しかも、過去の記憶を活かして進路を変えることなど、ちょっとした「ズルさ」さえ感じるほど有利な条件下で、主人公たちは懸命に生きていくのです。
さらに、人生をやり直す過程で出会うさまざまな出来事や人物は、視聴者に「もし、私ならどうするだろう?」と考えるきっかけを与えてくれることでしょう。
まとめ
「ブラッシュアップライフ」は、ちょっと不思議で、でも身近なテーマをとてもわかりやすく描いた作品です。コメディ的に描かれているので、設定に対して違和感を感じなかったのも良い所でした。
笑いながらも、いつの間にか人生や人間関係について深く考えている自分に気づくかもしれません。何度でもやり直せる世界を舞台にしているからこそ、「今の自分の選択」を見つめ直すことができるのだと思います。
きっと、このドラマを観終わった後には、なぜか「今は1回目の人生だけどがんばろう」という気持ちになるはずです。みんな1回目なんですけどね。
ぜひあなたも、バカリズムさんが作り上げた優しい世界をのぞいてみてください。笑いと発見に満ちた、最高の時間が待っています。
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