関西近郊のお手軽温泉旅館(宿泊)について
秘湯を守る会の宿は、奈良2軒、和歌山3軒と関西には少なく、その範囲を九州以外の西日本にまで拡大しても、徳島1軒が追加されるだけで、会員宿数的には秘湯不毛の地と見なされているようにも思えます。
たしかに他の地域と比較して関西が劣ることは否めないですが、ココにはココにしかない魅力的な場所が沢山あります。
今回は、そんな関西近郊のお手軽温泉旅館(宿泊)について記載します。
※お手軽とは、距離的(時間的)や費用的にリーズナブルであることを意図しています。
【和歌山】湯の峰荘
湯の峰温泉には旅館あづまやがありますが、湯の峰荘もリーズナブルで良い旅館だと思います。
最大の特徴はしっかりとした貸切風呂が2つあることで、大抵の時間は空いていることです。
内風呂と露天風呂も工夫されており、湯の峰温泉を心ゆくまで楽しむことができます。
駐車場の端には温泉汲み取り場もあります。
【和歌山】勝浦温泉 海のホテル 一の滝
素泊まりしかなく、土日平日の価格変動がなく(連休は少し上がります)、温湯掛け流しなスーパーエクセレント旅館です。
部屋からは弁天島を眺めることができ、洗面所の蛇口からは温泉が出ます(トイレの水も温泉です)。
よく行ってます。
ご飯は近所の海鮮店やコンビニ等で何とかなります。
特に、Aコープ向かいにある北郡商店はテイクアウトにはもってこいです。
【和歌山】勝浦温泉 ホテルなぎさや
素泊まり利用しました。
内風呂が個性的で水族館みたいに水槽があり魚が泳いでます。
露天風呂のすぐ先は海で非常に気持ちが良いです。
皇族の別荘跡地に建てられたとか…トンネルを幾つか通過して到着する演出?も好きです。
【和歌山】龍神温泉 有軒屋旅館
抜群に秘湯宿っぽい見た目の上御殿と秘湯宿っぽくない見た目の秘湯宿である下御殿の間にあります。
客室数が少ない分、湯量が少ないといわれている龍神温泉の中でも贅沢な湯使いをされているのではないかと思います。
ちなみにご飯の量が多く苦しくなります。
メンテナンス中であるという露天風呂が復旧すれば再訪したいです。
【和歌山】椿温泉 しらさぎ
温湯ワールド全開です。
小さな浴槽には蛇口が二つあり、加温と源泉の割合を自分で好きなようにカスタマイズすることができます。
施設の目の前に大きなリゾートマンションがありますが、ほんの少しだけ本気で購入を検討したことがあります。
けれども、温泉別荘は前述の一の滝で充分!という結論に達しました。
【奈良】静響の宿 山水
トイレ無と案内されていますが、トイレ付の部屋が二つあり、その内一つには小さな浴槽もあります。
この小さな浴槽はデフォでは加水されていますが、それを時間をかけて源泉100%に育てることを楽しみにしています。
地域的には下湯温泉と呼ばれているそうですが、源泉と距離が近いらしく新鮮ということでした。
なぜか甘い香りのする温泉です。
【兵庫】湯村温泉 とみや
素泊まり利用しました。
泉質云々よりも湯量が圧倒してきます。
6ヶ所ある浴槽も個性的です。
【兵庫】太山寺温泉 なでしこの湯
温泉入浴施設「湯~モアリゾート 太山寺温泉 なでしこの湯」に併設されている?宿泊棟に素泊まりしました。
合宿所のようなイメージですが、トイレ付の部屋もあります。
宿泊棟の浴槽は源泉温度が低い為に加温してありますが、ミネラルの匂いはしっかりと残っており、場所的に意外な感じがします。
ちなみに温泉入浴施設には冷たい源泉浴槽もあります。
チェックアウト後は、もっこす舞子店に吸い込まれるのも良いと思います。
ちなみに、各店舗によって味が違うと言われているもっこすですが、個人的には味泥工場店がベストです(贔屓の店は石屋川店、思い出の店は今は亡き阪急六甲店です)。
【三重】まろきの湯 湯元 榊原館
皆んな大好き温湯のゴッドファーザー榊原館です。
この温泉で温泉の楽しさを理解しました。
※ちなみに旅館の楽しさを理解したのは龍神の丸井旅館です。
今夏は行列が出来ているとの噂もあります。
平日の有休時には間違いなく日帰り利用します。
日帰りの際は浴槽の当たり外れがありますが、宿泊には其れが無いのでサイコーです。
素泊まり利用をもう少しリーズナブルにしていただけると有難いです。
【三重】猪の倉温泉 ふよう荘
榊原温泉と近くにある施設で素泊まり利用しました。
館内の浴槽は2つあり、未確認ですが温湯と熱湯に分かれているみたいです(宿泊時はまだ双方とも同じ温度の湯でした)。
高台にある長閑な宿泊施設です。
【岡山】湯原温泉 旅館 かじか荘
湯原温泉の源泉掛け流しを家庭的な浴槽でじっくりと味わうことができます。
岡山ですが時間的には広義の関西ということにしておきます。
日帰りでは伝説的な施設が多々ある岡山ですが、宿泊も開拓していきたく思います。
以上、関西近郊のお手軽温泉旅館でした。