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【リカレント(学び直し)】社会人10年目・個人海外留学への挑戦⑤-2

■主な構成

1. 海外留学の決意~留学エージェントへの申し込み
2. 留学手続き(大学探し~合格オファーレター取得)
3. 英語の勉強
4. 進学先決定&Pre-sessionalコースへの申し込み
5. 行先の最終決定~渡航・現地での住宅探し(←本稿:第二弾)


前稿で「渡航後の住居探し」まで触れることができなかったため、続きの号として本稿に記載させていただきます。

■イギリスの居住先探し@日本

社会人で、特に家族など帯同者付きで海外留学される方は同じような経験をされることもあるかと思い、参考になればと思います。

通常、海外留学をする場合の滞在先としては、大学付属の学生寮、大学近郊の学生向け集合住宅(マンション)、友人同士でアパート・一軒家をシェア、ホームステイ・・などが考えられるかと思います。海外の場合、金銭的な信用力の問題で学生向けに単身アパートを貸してもらうハードルが高かったり、日本に比べ家賃が高いということもあり、学生一人でアパートやマンションを借りて住むというケースはそれほど多くないのではないかと思います。
しかし私の場合は家族同伴であるため、逆に上記のような滞在パターンが難しく、家族で暮らすアパートないし一軒家を借りる必要がありました。もちろん、事前に大学のアコモデーション担当者等に連絡し、私のようなケースではどうすればよいかを相談したうえで判断しましたので、同じような状況の方がいらっしゃった場合はまずは大学担当者および学生組合(Student Union)にコンタクトを取られるのがよいかと思います。

私は、実際に渡航する3ヶ月ほど前から、日本にいる段階で住居探しを始めました。
まず初めに、大学の学生組合が所管している「アコモデーション検索サイト」で検索してみました。このサイトは日本の不動産検索サイトのような感じで、いろいろな条件(借用期間、用途(単身/家族同伴)など)を選択するとそれに合ったアコモデーションを検索することができるというもので、大学と連携しているオーナー・大家さんの物件がリスト化されたものでした。ですので、オーナーにとって、借主は必ず学生であるということ・留学生の可能性もあることを事前に承知している状態なので、先述したような金銭的信用力の問題はクリアできていることになります。ところが残念ながら、私が検索した時点では家族帯同で居住可能な物件が一箇所しかなく、大学からもやや遠い(バスで30分ほど)場所だったためこちらは諦めました。

次に、イギリス国内の一般的な不動産検索サイト(Right Move、Zoopla)で、日本での不動産検索と同様の方法(スーモ、LIFUL HOME'Sのような)で探すことにしました。そこで立地・家賃・間取り(寝室の数)などの条件に合うものをいくつかピックアップし、サイト内から各物件を紹介している不動産業者宛にメールで問い合わせを行いましたが、ほとんどの業者からはスルーされてしまいました・・後から考えてみると、おそらく「入居希望時期が先すぎる(3ヶ月先)こと」「学生であること」「外国人であること」「日本に居住中のため現地での内覧が不可であること」、などの条件でハジかれてしまったのではないかと推測しています。いくつか折り返しの連絡をくれた業者もあったのですが、こちらの希望した物件での契約は難しいとのことで、他物件の紹介も受けましたが当方の条件に合わないものだったため、結局日本にいる間に物件を決定することはできませんでした。。

(ちなみに、Web内覧ビデオ内覧という方法や、不動産屋によっては内覧不要で契約してくれるところもあるので、探し方次第では事前に見つけることは可能だったかもしれません。
一方で、初めての海外生活&現地の街の雰囲気や距離感がよくわからないという状況で、現場を見ずに決めてしまうことのリスクもあるかと思います)

■イギリス到着後の居住先探し

大学のPre-sessionalコースが始まる二週間ほど前にイギリスへ入国し、事前に最初の一週間分だけ宿(Airbnb的な)を確保していたので、その間に住居を決めてしまうつもりでした。が、実際には非常に難航しました・・
日本で不動産を探す感覚で、「街の不動産屋に飛び込みで入り、条件に合った物件をその日中に何件か回り即日決めてしまう」というイメージでいたのですが、全くそのようにスムーズには進みませんでした・・

  • 不動産屋に飛び込みで行っても、スタッフが他の仕事(先に入ってる仕事)優先で対応していて、なかなか接客してもらえない

  • 事前にネットで検索していた希望物件について断られてしまう(既に契約が決まってしまったと言われる)

  • 他に提示してもらえる物件候補が極端に少ない(他には無い or 1件のみ)

  • 即日内覧は難しい場合が多く、数日先の予定になってしまう

  • 内覧日として予約していた当日の朝に、「当該物件は契約済になってしまったので今日の内覧はキャンセルで」という連絡が来る

上記のような理由がありましたが、二点目・三点目に関しては先方の言い分なので正直真偽は定かではありません。上述の通り「学生だから」「外国人だから」といった理由でオーナーから拒否された可能性はあるかなと思っています。
また四点目については、「まだ現在の借主が居住中で、内覧アポを調整する必要がある」という日本でも考えられる理由もあるのですが、「不動産業者のスタッフのスケジュール調整が必要」という海外ならではの理由もありました。というのも、不動産業者の中で業務担当が明確に分かれていて、窓口での接客担当(営業)と現地をアテンドする担当者が異なるケースが多いためです。(さらに言うと、契約関連の手続き担当、契約締結後の鍵の受け渡しなど事務手続き担当、なども異なるというケースもあります)

こうした経緯もあり、ギリギリPre-sessionalコース開始日の前々日にようやくアパートを一部屋借りることができたのですが、当初一週間分しか宿泊先を予約していなかったため追加でさらに一週間ホテル暮らしとなってしまい、出費が嵩むことになりました。(実際に入居したのは、Pre-sessional開始して二日後でした)
改めて、海外の仕事観・働き方の違いを痛感し、Human Resource Managementのスペシャリストを目指す者としては非常に良い経験となりましたが、いち消費者としてはフラストレーションも溜まる機会でしたので、同じように海外での住宅探しを検討される方は、決まるまでのタイムラインや必要経費などの見積もりにご注意いただければと思います。

■編集後記【※余談※】

ちなみに住居探しに当たっては、イギリス国内に居住されておられる方々のFacebookコミュニティーでご質問させていただき、いろいろと参考になる情報やアドバイスをいただいたりもしました。SNSも活用されるとよいかと思います。

また、ようやく決めたアパートですが、イギリスクオリティなのかいろいろと初期不良・欠陥がいくつか後から発見されました・・(本稿執筆時点でも解決していない問題があります)

  • 郵便ポストの鍵が開かない(当初不動産業者から受け取った数種類の鍵の中にポストの鍵が無かった)

  • 備え付けの食器洗浄機・洗濯機が使えない(同時に電源を入れるとブレーカーが落ちてしまう&一度ブレーカーが落ちた後電源が入らなくなった)

  • ダイニングテーブルのネジが外れていて不安定

時間的な余裕が無く焦って契約してしまったこと、入居後にやるべきことについて事前に確認できていなかったことなど、自らの落ち度が原因なのですが、このような不備が後から見つからないよう物件探しには時間的余裕を持って事前に細かい部分までチェックされることをおすすめします・・!

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