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【リカレント(学び直し)】社会人10年目・個人海外留学への挑戦⑤-1

■主な構成

1. 海外留学の決意~留学エージェントへの申し込み
2. 留学手続き(大学探し~合格オファーレター取得)
3. 英語の勉強
4. 進学先決定&Pre-sessionalコースへの申し込み
5. 行先の最終決定~渡航・現地での住宅探し(←本稿)


進学先をAston大学に決めたところで実際に留学・入学手続きを進めることになりますが、本稿ではその手続きについてと、実際に渡英した後のことについて記載したいと思います。

■留学・入学手続き

私が行った手続きの一覧は概ね以下の通りです。

  1. 学費の一部デポジット支払い(前金)

  2. CAS(Confirmation of Acceptance for Studies)の登録

  3. 留学ビザの申請(自分用+帯同する家族用)

  4. 留学保険への加入

まず、大学にCASの手続きを進めてもらうため、学費の一部をデポジットとして支払います。私の場合はPre-Sessionalコースと本コースの2コース分支払いを行いましたが、ご自身が通学されるコースや大学によって金額は異なってきます。

次に「CASの登録」についてです。
これは、大学から案内のメールが届きますので、それに従ってオンライン上で必要な情報を入力していく作業になります。ここで入力した情報を元に大学側が学生ビザの申請に必要な書類(Aston大学の場合は、紙原稿ではなくメール本文として送られてきました)を作成してくれます。
例えば、CAS Number、大学住所、BRP(Biometric Residence Permits)の受け取り場所(コード番号)、などの情報が記載されており、ビザ申請をする際にこれらの情報を入力する必要がありますので、まずは大学宛にCASの登録手続きを行うことが第一ステップとなります。

CASの登録が完了し、上記の通り大学から案内が来たら「ビザ申請」を行います。Web上でUKVI(UK Visas & Immigration)の申請画面に必要事項を入力していく作業ですが、初めてやる際には結構な時間を要すると思います。英語の質問内容がよく理解できず何を記載すればよいのか戸惑ったり、「本当にこれで合っているのかな・・」と不安になって前の入力内容を見返したりと、想像以上に時間がかかった記憶があります。
なおビザ申請は、入学するコース開始日の6ヶ月前から行うことができます。開始日より6ヶ月以上前の時点では、先に発行されたCAS Numberを使用することができないため注意が必要です。通常であれば、申請+発行まで6ヶ月もあれば十分な期間ですので慌てる必要もないかと思いますが、私の場合、Pre-Sessionalへの申し込みを行ったり、コロナの影響で大学からCASの案内が遅れたりしたため、ビザ申請を行ったのがPre-sessionalコース開始日の2ヶ月前とかなり直前になってしまいました。なので、入力ミスをしたことで再申請が必要になるようなことがないよう、一度で確実に実行したかったこともありある程度時間をかけて入力内容の確認を行ったという理由もあります。

ビザ申請時には申請費用がかかりますが、それとは別に、IHS(Immigration Health Surcharge)の支払いも必要になります。これは、UK入国後にNHS(National Health Service)という日本の健康保険のようなサービスを利用するためにビザ申請時に支払いが必要なものになります。
ですので、私一人分だけでビザ申請費用(£348)+IHS(£470/一年分)(2022年5月時点)を支払うことになり、さらに家族分(妻、子ども2人)を合わせると結構な金額になります・・・
ビザ申請費用だけでなくIHSの支払いも必要である点にご留意ください。

ちなみに家族分のビザは、私個人の「学生ビザ」と異なり「帯同者用ビザ」の申請となります。UKVIのWebページではどこからそれを申し込めばよいのかわかりづらいため、もしご家族分も申請される場合はここでも注意が必要です。学生ビザの申請画面のうち以下のような帯同家族用の申請画面から申し込みを行ってください。

帯同家族向けのビザ申請画面(2022年5月時点)

なお帯同者の情報入力画面にて、学生ビザ取得者本人の情報(GWF番号という、ビザ申請時に発行される番号)との紐づけが必要になります。必ず本人のビザ申請が完了し、このGWF番号が発行されてから家族分の申請を行うようにしてください。

Webでの情報入力・費用支払いが完了すれば全て終わり、ではありません・・!
次に、VFS Globalという「英国ビザ申請センター」へ赴き、Web申請した際の情報(プリントアウトしたもの)とパスポート(※)を提出し、イギリス政府から実際にビザを発行してもらいパスポートに「Vignette」という入国許可証のシールを貼ってもらう、という手続きがあります。その際、事前にVFS Globalへの来館予約を自分で取る必要があり、これはVFS GlobalのWebページから行います。オンラインだけでは完結しないんですね・・
ちなみにこのVFS Globalというのは、イギリス政府から委託を受けてビザ申請の窓口業務を行っている組織です。私の場合、コロナの影響もありVFS Globalの予約自体が取りづらい状況になっていたりしますので、このあたりのスケジュール感もぜひ事前に考慮に入れておくとよいかと思います。


(※)学生ビザ取得者本人の場合の必要書類はパスポートのみですが、帯同者については他にも書類が必要になります。例えば以下のようなものです。

  • 学生ビザ取得者のイギリス滞在許可を証明できるもの(ビザ取得済であればビザ。未取得の場合は大学から受領した合格通知・CASの案内などでもOK)

  • 生年月日を証明する書類(戸籍謄本。ただし英訳が必要なため別途専門家に依頼要

  • 銀行の残高証明

  • [未成年の場合] 両親の同意書(英文で自分で作成要。テンプレートはインターネットで検索すれば入手可能)


さらにちなみに、VFS Globalを通じて申請を行う際にも、別途サービス費用(£55)がかかります。。しかもこれは一人分のサービス費用なので、帯同者がいる場合はさらに人数分の料金がかかります。。
ビザ関連だけで相当な金額がかかりますので、ぜひ事前の計画段階から考慮されておくとよいかと思います。

VFS Globalの窓口で申し込みを行うと、通常であれば2~3週間程度でビザの発行が完了しますので、再度VFS Globalへ行き直接受け取るか、レターパックで自宅などへ郵送してもらい受領することになります。郵送の場合、別途郵送費用を取られることになりますが、コロナ禍では郵送対応を勧められたことと、会社勤務のため平日日中時間帯に改めて時間を作るのが難しかったため、私は郵送をお願いしました。
なおこれまたコロナの影響で私は申請から4~5週間程度かかることになってしまい、2022年6月下旬にようやく受領できました。Pre-sessionalコースの開始が7月下旬で、7月上旬には渡英する必要があったため、本当にギリギリ出発の2週間前に受領する形となりました・・

渡航前の手続き関連として、最後に「留学保険への加入」について記載します。これはあくまで保険であって、任意加入ですので必須の手続きという訳ではありませんが、初めての海外生活となるため念の為入っておいた方が安心・・というケースが多いかと思い、参考になればと思い書かせていただきます。
留学保険を提供している保険会社さんはいくつかあるのですが、私は「ジェイアイ傷害火災保険」さんへ申し込みました。理由は“一番自分向けにカスタマイズしやすかった”ためです。どの保険会社さんも基本的にはパッケージ売りをしており、それが基本になるのですが、それをそのまま契約すると無駄が多くなる=保険料も高くなってしまう、という懸念があります。
本当に自分に必要な事項に絞ったり手厚くしてカスタマイズすることで保険料を妥当な金額に抑えることもできますので、ぜひ各保険会社の担当者とご相談のうえ、ご自身にあった形でカスタマイズされることをおすすめします。
私の場合は「生命保険」など既に別の保険会社で加入済の項目があったため、これは除外しました。逆に、留学保険でしかカバーできないような事項(荷物の紛失時、病院での治療費など)を網羅するようにしました。ご自身のご状況に合わせて検討されるとよいかと思います。


さて、当初は本稿で「渡英後の住居探し」についても書こうかと思っていたのですが、思いの外本稿のボリュームが大きくなってしまったため改めて次号(⑤-2)にて書かせていただきます。

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