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もしも生まれ変われるなら、バレエダンサーになりたい
もしも生まれ変われるなら何になりたい?ってよくある質問だ。
私のひよっこ人生の中でも、10回くらいは聞いたし聞かれた気がする。
なかなかに欲が深いので、正直たくさんある。
違う人生を歩んでる自分を想像するのが好きだ。
スポーツ選手にもなりたいし、ハリウッドスターにもなりたいし、劇団四季にも入りたければ、バイオリニストにもなってみたい。
一時期、演劇をやっていたのでその道はもしかしたらこの人生にもあったのかもとも思うし、逆に音楽の才能はひとつも持って生まれなかったので小さい頃からその才に溺れてみたかったというのもある。
その中でも惹かるのはダンサーだ。
それも、バレエダンサー。
小学生の頃、バレエを習っている友人がいた。
バレエをやってます!というオーラはなかった。スラッとしているわけでもなく、どちらかと言うとスポーツのバレーの方が似合いそうな子だった。
だけど、笑顔が眩しくて所作がとても綺麗だった。
踊りを見せてもらったことがある。
飛んだり跳ねたり、美しく形を留めてとまったり。
優雅に弧を描く腕や脚が、ものすごく自由で、思わずうっとりと眺めてしまった。
習いたい、と母にはいえなかった。
家が貧しいことをなんとなく知っていたからだ。
私がしている絵を描くこと、文章を書くことは紙とペンさえあればどこでも出来る。かなり手軽な方だろう。
だけどダンスとなるともっと身軽だ。
道具も言語も音楽もいらない。
自分の身ひとつで表現出来る。
こんなにかっこいいことはないと思う。
どれほど楽しいことだろう。そして、辛いことなんだろう。
きっと一生分からない。そんなことだらけだ。誰の悩みも一生理解できない。でも、一生懸命に想像することは怠りたくない。
こんな風に、別の人生を考えることは楽しい。
もしその人生を送っていたなら、今の自分の人生はどう映るだろうか、を考えるのも面白い。
トップバレリーナになっていたなら、休日にゴロゴロしながらポテチを食べるのいいなあと思っていたかも。文章を書けるなんて、絵を描けるなんてすごい、と思っていたかも。
そうしてみると、今の人生で何をすべきか見えてくるから不思議だ。
今後、バレエには触れるつもりは無いけれど、ダンスは習う予定だ。私の老後の計画に「社交ダンスを習う」があるからだ。
そこまで生きていたいとは思っていないけど、100年世代なので念には念を入れて。生きてしまった時に楽しむための計画である。
それにしても、音楽に合わせて体を動かすのってなんであんなに楽しいんだろうな。
ダンサーの友人が出来たら、その生い立ちと踊っているときの気持ちを聞いてみたい、とそう思う。
最後にこの記事を書くきっかけ、もとい昔の夢を思い出すきっかけとなった映画を載せておきます。
以下、少しだけネタバレありの感想。
↓
エヴァの「誰のためでもない。自分のために踊るわ。」のセリフも、モーリーンの才能ある道を捨てる覚悟もかっこよかった!
なにより、これが正解、これが美しい、と決められている世界で、そぐわない自分を肯定する主人公ジュディの勇気が美しかった。突き進んで自分の道を拓いていくのも良かったなあ。
ダンスシーンは何度も見たい。
バレエの善し悪しは分からないけれど、素人ながらにとっても感動しました。
あと、アマンダ・シュル、イーサン・スティーフィル、スーザン・メイ・プラット、顔が整ってて惚れ惚れする。
生でバレエを見たくなってしまった。