チーズが気づかせてくれたもの
こんにちは!
心理カウンセラーのひとえです!
今回は
全世界で20年間で2800万人に読まれているベストセラー
「チーズはどこへ消えた?」
から学んだことを書いていこうと思います。
はじめに
「世の中は常に変化するもの」というのは、
昔からよく言われていますが、
人間は元々、変化を嫌う生き物なので、
頭ではわかっていても、それにうまく対応できない人が多いのではないでしょうか。
そのことをわかりやすく説明し、そして変化にどう対処すればよいのかを、優しく教えてくれているのが、
「1時間で読めて10年間役に立つ、永遠のロングセラー」と評されている
『チーズはどこへ消えた』です。
1.あらすじ(ネタバレ注意)
2匹のネズミと2人の小人は、毎日迷路の中を走り回り、その日の食料を探し求める日々でした。
そんななか幸運にもステーションCという場所で、大量のチーズを発見します。
それから、ネズミと小人との間に行動の変化が表われます。
ネズミはあまり賢くはないので、毎日朝早くに家から走って、チーズに辿り着きます。
しかし賢い小人は、チーズの近くに引っ越して、朝はゆっくり過ごし、昼過ぎにチーズの場所に向かうようになりました。
チーズがある場所もすでにわかっているので、あくせく動き回ることは、もう必要ないと思ったのです。
そんな日々が続いたある日、ステーションCからチーズが消えてしまいます。(単に食べ続けてなくなっただけ🧀)
なくなったチーズに対して、ネズミと小人の行動が違ったのです。
ネズミはチーズを見つける前の生活にすぐさま戻って、新しいチーズを探すために別の場所に走り出していきました。
しかし小人は、「自分たちはネズミじゃない。賢くて特別な小人なのだ」と思っていたので、チーズがなくなったことに納得がいきません。
「これは何かの間違いだ」
「明日になればチーズは戻ってくる」
「チーズを誰かが持っていったのだ」
「チーズが消えた原因を調べなければならない」
と叫び、明日はチーズが戻ってくると思って、ステーションCから離れようとしません。
それでも、チーズが戻ってきません。
ある日、小人の1人は「新しいチーズ」を探しにそこから離れる決意をするのですが...🧀
2.チーズが指すもの
この物語のチーズが指す意味とは何でしょうか。
幸せ?成功?豊かさ?人それぞれあるのではと思います。
チーズを人間関係に置き換えると、
友人との誤解や、夫婦間の会話、親子の関係にも当てはまることもあると思います。
恋愛ともなれば、チーズはまさに、消えてほしくない愛情ともいえるかもしれません。
3.個性豊かな登場人物
本作の登場人物は、それぞれに性格やタイプが違っています。
この4種4様は、まさに私たち全員がもっている、単純さと複雑さを象徴するものです。
🐭ネズミのスニッフ
変化を敏感に察知するタイプ。物語のなかで彼は、実はチーズが徐々に減っていることに気付いていて、「いつかチーズはなくなってしまう」と予測していたために、次の行動にすぐ移ることができました。
「スニッフ」とは、匂いをかぐ、なにかを嗅ぎつけるという意味です。
🐭ネズミのスカリー
変化に対して素早く動くタイプ。スニッフのような察知力を武器にするよりも、その迅速な行動力で次のチーズ見つけようとします。誰よりも早く行動に移せば、誰よりも早く新しいチーズを見つけることができると信じているからです。
「スカリー」とは急いで行く、素早く動くという意味です。
👦小人のヘム
変化に対して、1番臆病なのが彼。何かと理由をつけて「チーズが消えた」ことを認めず、分析をしたり、根拠のない希望で慰めたり、そして時には人に責任を転嫁して現状からなかなか脱却できないタイプです。
「ヘム」とは閉じ込める、取り囲むという意味です。
👦小人のホー
慎重に考えて現実を受け止め、勇気を出して次の一歩を踏み出すのが彼。そのなかでは多くの葛藤があり、自問自答をくり返しながらも、一歩一歩先へ進んで、自分を変えていく行動を取ります。
最後はチーズの有無よりも、その探索する行為そのものを楽しめるように。もっとも人間らしいキャラクターとして描かれています。
「ホー」とは口ごもる、笑うという意味です。
4.チーズから学ぶこと
人は考えが変わると、行動が変わるのだ。
変化は害を与えるものだと考え、それに抗う人もいる。
だが、新しいチーズをみつけられれば
変化を受け入れられるようになる、と考えることもできる。
すべて、どう考えるかにかかっているのだ。
(『チーズはどこへ消えた』より引用)
この本を読む人は、それぞれ違う人生を生きていますし、置かれている立場や状況も違うはずです。
それでも本作は、すべての人に対して大きく分けて次の4つのことを伝えているように感じました。
1.物事は必ず変化するということを知る
2.自分の周りの変化に常に注意を払う
3.変化は悪でもなく善でもない。どちらにするかは、その変化に対する考え方しだい
4.自分にとってのチーズは何か?を見つめ直すことが大事
私たちは明日からも、またチーズを探す生活を送り続けます🧀
このストーリーが頭の片隅にあるのとないのとでは、これからの行動や決断に、きっと大きな違いがあることでしょう。
そして何より、その行動の基本となる「心の持ちよう」が、まったく変わってくるのではと思います。
頭では解っていても、人間はそれほど強い存在ではありません。
変化に恐れ、不安になり、臆病に身をすくめます。
誰でもそんな経験があるはずです。
やりたいことがあるけど、一歩を踏み出せない。
頭ではわかっているけれど、いざとなったら行動に移れない。
それが人間の弱さであり、逆に人間の強さの源でもあると思います。
あなたにとっての、チーズとは何ですか?
今、あなたのチーズはどうなっていますか?
どんな変化が目の前に現れても、新しいチーズを探す勇気を持つことが大切なのかなと思います。
その勇気がちょっと足りないと感じたら、
ぜひこの『チーズはどこへ消えた』を読んでみてくださいね🧀
ここまで読んでいただきありがとうございました🌸
hitoe💋👊