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奄美大島のお話

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出身地である奄美大島の思い出や、上京して気がついた奄美大島の良い所などを綴っています。
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自然と共に生きるということ

自然と共に生きるということ

毎月 奄美大島に帰省しています。
一週間ほど滞在して、関東の自宅に帰ってくという生活が続いています。
18歳まで、過ごした奄美ではありますが、関東の生活が長いのでやはりなれない部分もあります。
私の実家は、父が農業、母が小さな花屋を営んでいます。
両親ともに高齢になり、昨年二人とも体調を崩したのをきっかけに兄弟で交代で帰省するようになりました。
ちょうど、仕事が多忙になり将来の事をいったん考えたい

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1月の長雨

1月の長雨

奄美大島にしては寒い日が続いていた。島の雨は昔からあまり好きではない。

青空が出て、カラッと晴れていたかと思えば黒い雨雲が急に頭の上に流れてきて、バケツをひっくり返したような雨が降ってきたりする。

子供の頃、通学途中この降ったり止んだりの予想ができないこの天気にどれだけ振り回されただろう。
自然相手にモヤモヤしても仕方ないとは思いながらも、大人になってもやっぱりこの振り回されるような感覚は苦手

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今の自分にできる事

今の自分にできる事

奄美大島から自宅に戻る飛行機の中、ようやく考えを整理する時間ができます。

昨夜庭先で見上げた夜空は驚く程に綺麗でした。

真夏の7月だというのに、星座に詳しくない私でも星座の形がはっきりとわかるほどでした。

4日間という短い時間の中、父と母のためにできることを思いつく限りのことをして戻る。

実家の近くに住んでいれば、もっとたくさんの事をしてあげられたのでしょうが、それが出来なかった時間を埋め

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一番元気でいられる場所で暮らすということ

一番元気でいられる場所で暮らすということ

ここの所、実家の奄美大島と関東の自宅を行ったり来たりしています。
父が運転免許を返納するのにあたって、兄弟を含め家族で話し合った結果、父と母の仮住まいを作ることになったのです。
理由は、「好きな場所で、元気に過ごすため」です。

父はは長年の農作業や重労働で、すっかり腰が曲がってしまい、耳や目も悪くなり、母も膝を痛めて危なっかしい歩き方で心配になります。
それでも二人が笑顔で元気でいられるのは今で

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働けることが、何より幸せ

働けることが、何より幸せ

4日間 奄美大島に子供と帰省した

子供と帰るのは、だいたい年度末の事が多いので、休みがなかなか取れず、今までは3日間しか帰れなかった。今回はわりとゆっくり過ごすことができた。

それなりに出かけてはいたが、両親ともゆっくり過ぎせる時間もあった。

父が私の子供に楽しそうに語りかけていた

「年をとったら、元気に働けることが一番幸せ」
と。

よく聞くフレーズだけど、今でも休むことなく畑で作業をす

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奄美の野球少年達よ 君たちは島の宝だ

奄美の野球少年達よ 君たちは島の宝だ

先日 仕事帰りに車でラジオを聞いていた。「奄美の大島高校の対戦相手は・・・」と。

何のこと?と一瞬わからなかった。よくよく聞いていると、奄美の大島高校が春の選抜高等学校野球大会(つまり甲子園)へ出場するというではないですか。

「ええ~」と思わず声を上げて驚いてしまいました。

自宅に帰りネットで調べてみると。「ほんとうだ、びっくり」

いろんな記事で快挙だと書かれていましたが、奄美出身の私の感

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私の故郷奄美大島のお話**7回目**

私の故郷奄美大島のお話**7回目**

島に帰省して3日目。今朝も快晴です。
朝食は美味しいパン屋の「麦の実」のレモン食パンとライ麦パンをパンの木の葉っぱをランチョンマットがわりに敷いて見ました。

なかなか雰囲気が出ますね。インスタントコーヒーですが。

今日は、母と一緒に カシャ餅を作ります。
と言っても、中に入れるよもぎ餅自体は蒸すだけの状態で名人から頂いたものがあるので、包んで蒸すだけです。

前日に 月桃の葉を洗って軽く干しま

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私の故郷奄美大島のお話し**6回目**

私の故郷奄美大島のお話し**6回目**

奄美に帰省2日目です。本日は朝は曇っていましたが、午後からは気持ちよく晴れました。
午前中は、実家の畑を散策しました。
実家の畑には様々な奄美の植物が植えてあるのでちょっとご紹介です。

正式名称はわかりませんが、我が家では『パンの木』と呼ばれています。この木の葉はとても大きくて縦が50センチくらいあります。ランチョンマットにすると可愛いかも。

バナナの木です

大きな房がついてます
父曰く バ

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私の故郷 奄美大島のお話し**5回目**

私の故郷 奄美大島のお話し**5回目**

しばらくぶりに奄美に帰省しています。今回は私が奄美に帰ったらちょっと立ち寄るお気に入りの場所や食べ物などを紹介させていただきたいと思います。いつもより長くなってしまいますが、興味のある方はお付き合い下さい。

まずは飛行機から
peach Airで成田空港から旅立ちます。今回は往復で航空券は13080円でした。安く抑えられた方ですが、往復で1万円以内に抑えることが出来ることもたまにあります。航空券

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私の故郷、奄美大島のお話(4回目)

私の故郷、奄美大島のお話(4回目)

前回は、奄美に行くなら意外と秋もいいというお話をさせていただきました。今回は、飛行機の切符の取るタイミングなどのお話をさせていただきたいと思います。

私が上京したばかりの頃は、飛行機にLCC(低価格運賃で運行する航空会社)などはなく、日本航空、日本エアシステムしか飛んでいませんでした。しかも、一日に往復一本づつのみの運行。

航空運賃も高額で、確か早割りなどを利用したとしても、往復4万円くらいは

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奄美大島のお話* 3回目*

奄美大島のお話* 3回目*

故郷奄美大島についてのお話です。私が上京した頃はあまり知る人がいなかった奄美大島ですが、最近は、テレビなどで報道されることもあり観光客が増えてきています。

やはり奄美と言えば海といった印象が強いのか、5月くらいから9月くらいまでに訪れる方が多いように感じます。

私個人の意見ではありますが、むしろ奄美大島は10月後半から11月頃がベストシーズンなのではと思います。

是非泳ぎたいという方は別です

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奄美大島のお話*2回目*

奄美大島のお話*2回目*

こんにちは 前回の奄美大島のお話読んでくださった方がいてくれて、心が温まりました。

自分自身の故郷に対する思いをまとめるためにも始めた奄美大島のお話ですが、自分の故郷に興味を持ってくださっている方がいるのはとてもうれしいです。

というのも、私が上京した頃は奄美大島という島がどこにあるのかも知らないという方がほとんどで、「電気通ってるの?」とか「病院あるの」とか言われることはよくあることで、私も

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奄美大島の話*1回目*

奄美大島の話*1回目*

noteを始めて、少しずつ文章を書くのが好きになっている自分を感じます。

元々語彙力には自信がなく、文章の構成もまったく無知な私ですが、自分自身の考えをまとめることがこんなに楽しいとは思っていませんでした。

文章に気持ちを綴る作業をしていると、自分のこれまでの人生が少しずつアルバムに整理されていくような気持ちよさがあります。

人生折り返し地点にある今、この作業はとても大切に思えています。

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家族と過ごした島の夏休み

家族と過ごした島の夏休み

子供の頃の夏休みは
サトウキビ畑の思い出ばかり
ほぼ毎日 家業の手伝いをしていた

友達はみんな 楽しそうに遊んでいて
きらきらした 夏休みを過ごしているように
見えて羨ましかった

夏はサトウキビの植え付けの時期だった。

広大な 土地を父がトラクターを運転し溝を掘る

トラクターの荷台には器用な父が作った子供席があり、私と兄がそこに座り、重たいサトウキビの種を膝に抱え、一本一本 掘りたての溝に

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